🎨 ✍🏻 絵を描き始めた人のひとり言10

絵が上手くなるための練習法として、

よく知られている古典的な手法に
「クロッキー帳に、デッサンをたくさん描く」という基礎練習があります。

見たものをそのまま鉛筆で模写する、いわゆる写実画の練習。

絵が上手な人たちも皆、この練習のことを

『お絵かきの基礎ですよ。ここがスタートですよ！』と言ってますが、ホント？

石膏模型のデッサンとか、筋肉構図のポーズ集、犬の写真の模写などの前に、何か　やるべき段階　があるのでは？　と私は感じてます。

なぜなら、ピアノでも『練習曲がピアノの基礎です』とみんな言ってるけど、その前にもっと重要な　やるべき段階　があったから。

絵も同じなのでは？　と。
　

……ということで、私の場合は、『ピアノ流の練習法』をどのように絵の練習に応用できるか？　という視点でアプローチしてます。

だから、いきなり、絵の練習法の書籍やＨＰをあさることはせず、まずは、『自分がピアノを教えてるときの手順』を思い出し、それをもとに

絵の練習を始めたばかりの段階では、何に気をつけるのが、一番早く上達するか？

を試しています。

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絵が上手い人は、最初から当たり前のように、『絵の描き方』のテーマの本・・従来の手法の解説本や、筋肉構図のポーズ集などをまとめた本を手に取ってるわけですよね？

だから、みんな同じルートを通って、上手くなってる。

でも、ピアノの世界からやってきた〝よそ者〟の場合、
　

『ピアノ流の練習法』を絵にぶつけたら、もっとすごい『ショートカットの裏技』を見つけられるのではないか？

と感じているわけです。

自分も『従来の手法』に吸収されて、『うまくなるにはこの練習法しかない！』　をなぞるだけでは、発想の幅が狭くなって、裏技なんて見つけられない。

もっとすごい『ショートカットの裏技』を見つけるためには、

他の可能性はないか？
自分の知ってる世界から、ヒントを引っ張って来れないか？

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だから、他の人が解説しているモノを真っ先に見にいくのではなく、自分自身が教えてきた『ピアノレッスン』の内容を思い出しながら、ピアノ流の練習法の実験を繰り返しているわけです。

性格的に、ピアノのときも自分自身が・・・

最速上達のためなら、どんな努力も惜しまない（工夫魔）　だったので、他の先生とは違う、スゴ技ばかり教えていたから、普通のレッスンの数倍速の結果を叩き出してたわけで・・・

理由なく、優れた結果は出せないのよ。

だから今回も、『人と違うやり方』を、自分で開発中なのだ。

だから、『ピアノ流の練習法』を絵の練習法に転用する実験が、絵描きの練習のメインとなり、一通りピアノ流のやり方で練習した後、あとからそれを補足する、解説のページを見にいって、「へーなるほど！　勉強になるなぁ」と自分の手法に取り入れる。

こんな感じで、最初に自分で考え、後から自分の知らない絵の描き方の技法を肉付けしていくというアプローチ法でいっている。

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🔲　アルファベットの「Ａ」でバランス構図をとる

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ということで、今日試したのは

「アルファベットの『A』の形をヒントに、バランスの取れた構図を作る」

そのような解説を、どこかで見たわけではないよ。
プロの絵を、『ピアノの先生』の視点で、自分で分析していたら、そのテクニックに気がついた。

成功すると思ってなかったので、スケッチブックに思いつきで落書きしたのだが、意外に最初の『アーボ』がうまく描けたので、

「あれ？　これイケるのでは？」　と実験を進めたのがコレ。
　
　
【ポケモンをアルファベットを元に、バランスとって描く】

アルファベットの『A』の形は、三角構図に横棒が入った形

なので、お手本を見ながら、それに対して頭の中で『A』という図形を重ねてみたところ・・・

この絵にアルファベットの「Ａ」という図形を重ねてみたら、どうなるか？　

プロの絵を分析したらこうなった。

『A』の右側の腰　に注目すると、そこを起点に、放射状にバランスが取られているのが分かる。

建築パースの『透視図法』や、写真の『三角構図』に通ずる、バランスの取り方が、プロの絵にはしっかり組み込まれている。

ちなみに、「Ａ」の左側の腰からも同じようなラインが引ける。
プロの構図に『安定感』がある理由はこれか！

どうでしょう？　これが、クロッキー帳やお手本模写などの前に、何か　やるべき段階　があるのでは？　と感じた部分の　答え。

こういう構図を知ってから、絵の練習を始めるのと、知らない状態で「行き当たりばったり」で絵を描き続けるのでは、その後の成長スピードに何倍もの差が生まれる。

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ウチのピアノレッスンで教えてるのは、こういう『努力のキモ』の部分なのです。

「練習してるのに、プロみたいな演奏ができない。私、才能ないのかも？」と半泣きになってる生徒さんに対して、

「いやいや、プロの使ってるテクニックが見抜けていないだけ。今の演奏に、今から教えるテクニックを付け足してごらん！　全然違う演奏になるから！」

と、先生が『プロの演奏テクニック』を教えてあげて、プロはこんな技術を使ってるよ！　今の演奏に、このテクニックがのれば、印象は大きく改善するよ！　と。

それを聞くと皆、

「なんですと？　こんなやり方知らなかった！　今までの先生の教え方と全然違う！！」

と、飛び上がるほど驚く！　現役の音大生ですら驚く。

こんなやり方、知らなかった！　と。

そりゃそうだ。コチラは、世界的な名ピアニスト、２０人以上の演奏を分析して、そのテクニックをストックしたのだから、このレベルを知ってる先生は誰もいない。

分析と洞察力は、才能に勝る。

だから、ピアノの上達も、世の中で言われてるような〝練習量〟ではないのです。本当は練習のやり方。

誰に教わるか？　で、かなり結果は変わる。

ウチのピアノレッスンでは、こういうことをやってるものだから、同じことが、絵でもできるはず！　と思って、今回分析してみたのがこれだった。

プロのテクニックの分析は、得意だからね。専門家としてやってきたわけですから。

こういう技術に気づかず、ただ闇雲に練習するだけでは上手くなれない。
うまくいかない人は、そこが抜けているのよ。戦略的に練習してない。

見切り発車のまま、闇雲に努力を費やすだけ。

「弾いた回数、描いた枚数でうまくなる」などの、世間で言われてる言葉に、「ホントにそう？」と自分で検証することなく、そのまま受け入れてしまうから、

「やってるのに上手くならない。私には才能がないんだ！」　と泣くことになる。それは、才能がないのではなく、成功要因を分析してないだけ。

だから最初に、プロの技の分析。
次に、プロの技の吸収。

練習がその流れに乗るようになると、自分だけ人の数倍速で上達しだす。
理想的なアプローチ法で勝負してるのだから。

これがウチで教えてるピアノのやり方。

自分の場合は、元々知ってるピアノ流の練習法をどうやって絵の練習法に応用するか？　という目線で練習法を考えているので、

今回は、アルファベットの「Ａ」という図形を使って、絵のバランスを取るというテーマでポケモンを描いてみた。

２週間前の記事（10月2日）では、

このように言ってたわけだが、あれから数日経って、自分のレベルも前進したので、言うことがちょっと変わった。

今は、アルファベットの「Ａ」という図形を使って、絵のバランスを取る　ということまで気づいた。

もしかしたら、絵描きさんの間では常識なのかもしれないが、先に書いたように、本やＨＰなどは「見てない」ので、こうやって少しずつ気づくことが前進している。

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ポケモンの模写をするとき、今までは『見えたものを見えた通りに』描く練習をしていたが、今回は新たな手法として、

お手本に対して頭の中でアルファベットの「Ａ」という図形を当てはめ、その「Ａ」を基準に全体のバランスを取る手法を試してみた。

今までは、「顔」や「身体」が先にあったが、今回は「構図」が先にある。

絵がうまく見えるポイントは、全体のバランス。
なるほどね、プロはこう描いていたのか！！

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今は、アルファベットの「Ａ」でアタリを取るところまで、練習テーマが進んだ。

数日前の、図形からはみ出す整理！　から一歩前に進んだ状態。

まだ、骨格とか、筋肉までは、いってない。

おそらく、骨格とか、筋肉と言う前にも、何か挟むべきものがあるのだと思う。

棒人間による、アタリのとり方？　それはさすがに知ってる。

ほかにないか・・・

これまた、ピアノのときの手法を使って、何かないか？　というのを考え始めたところ。