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パーフェクト主義は間違ってるですって?

世の中のほとんどの人は、『完璧主義が正しい』と考えてますよね。

完璧主義は性格がしっかりしていて、仕事も丁寧。
細かいところも抜けがない。
あれもこれも、手を抜かず、最後までしっかりやりきってくれる。

いいところだらけですから、親が子供を育てるときも、「何もかも完璧を目指そう!」 という教育方針になる家庭も多いわけです。

でも、私はパーフェクト主義はダメ! と周りの人に言い続けています。
これは昔から。

えっ? と思うでしょう?

世間のイメージと逆のことを言ってる のは自覚してますよ。
でも、理由を聞けばきっと納得してもらえると思います。

なぜ『パーフェクト主義』はダメなのか?

それを今から説明します。

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■ なぜ 『パーフェクト主義』 はダメなのか?



それは目の前のタスクに対して、〝全てが重要〟と感じてしまうからなのです。

目の前の仕事や、一つ一つの作業には、重要なものもあれば、そうでないものもあるわけです。

大勢に影響なし! という、切り捨てても問題ないものもある。

なのに、『パーフェクト主義』の人は、細かいことまで気になりすぎて、融通が利かない。枝葉末節のどうでも良いことまで、多大な時間をかけてしまって、作業時間のわりに効率が悪い。

仕事の効率が悪いと、結局ず〜っと仕事してることになります。
いつまでも一人、イライラしながら。

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『パーフェクト主義』の人は、どうでもいいことまで気になっちゃうから、いつも仕事に追われるんですよ。

自分の合格点(チェック項目)があまりにも厳しすぎると、いつまでも同じ作業が終わらないから仕事が停滞する。

結果、いつも時間が足りない。

気になっちゃうんでしょう? だから、終わらないのでしょう?

気にしちゃダメなのです。
厳しすぎる合格基準は、自分への負荷が大きくなりすぎて、つぶれます。

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将棋の考え方と同じなのです。

相手に『駒』を渡すのはもったいない! 何も渡さず圧倒的に勝ちたい! 

初心者はこう考えがちですが、プロ棋士は違います。

ギリギリ追い詰められても、僅差でかわせればいい!

将棋は、相手より1手早く詰ますことが出来れば勝ちなのだから、優先順位を見極めながら、今の自分の『最善手』を次々と繰り出していく。

仕事でもそう。人生でもそう。
今の自分が優先すべきコトは何か? 未来への『最善手』 です!

常に、『優先度S』『優先度A』に意識を向け『優先度B』以下は、別な人にお願いするか、思い切って切り捨てる。

社長やリーダーのような、決断することが仕事の人は、こういう思考を持ってます。こうしないと回らなくなるからです。

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■ もし管理職がパーフェクト主義だと?



上に立つ人が『パーフェクト主義』だと、周りの人はえらい迷惑します。
人の上に立つ人は、大事なところだけビシッと締めればいいのです。

実際、松下幸之助も『任せて任せず』という言葉を残しています。

自分は身体が弱いから全部は出来なかった。だから人に任せた。
ただ、重要なポイントや最終的な責任は自分で握っていたと。

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実際、「あれもこれもパーフェクトに! 1つも手を抜いてはいけない!」と言う上司より
「あれは多少適当でも、パパッと片付けてほしい。でもこっちの仕事は、しっかり丁寧にやってね!」と言える上司の方が、周りが良い仕事をしやすくなります。

性格が細かすぎて、細部にまでうるさく、全てを取り仕切ろうとする上司だと、部下たちは疲れてどんどん疲弊してしまうのです。

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〝過ぎたるはなお及ばざるがごとし〟 という言葉がありますが、何事にも適切なバランスというものがあります。

あまりギスギスしすぎるのもよろしくないのです。

必要以上におおざっぱなのも問題ですが、必要以上に細かすぎるのも、やはり問題。

その時々で、『最善手』の見極めが必要なのです。

『パーフェクト』を目指すことが正解ではなく・・・

常に全体を見る! 未来への『最善手』を見極める!
仕事の優先順と適切な時間配分を決め、切るところは切る!

──パーフェクト主義の人が細かいところまでチェックしてるその時間は、別な仕事が止まっている時間 でもあります。

細かいことをチマチマやるよりも、目の前の優先順位 を見極めて、大事なことに集中すること。

何かを拾うことよりも、何かを切ることの方が、余計頭の良さが要求されます。でも、こうやって、自分で最適な仕事を進められるようになると、作業効率は変わります。

その繰り返しが、やがて大きな成果に繋がっていくのです。

常に全体を見る! 未来への『最善手』を見極める!



■ 追記


猫神様も、同じこと言ってますにゃ。

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あと、『はてな』が『はてな』になる前の〝初期の頃〟の貴重な取材記事も、やはり『やることリスト』を優先順にグループ分けすることの大切さを説いているのにゃ。


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