#全恋 マガジン vol.6 太陽系にほえるコスモ・オナン 〜田所敦嗣からの手紙〜
仲のよい友人というのは、出会ったときのことをよく覚えていないことがあって、それは幼少のころから変わらない。
次から次へと新しい経験が積み増しされ前へと繋げていくので、
気が付いて振り返ると相応の時間が経過している、ということなんだろう。
「稲田万里」とどんな経過を辿って親交を深めていったのかは曖昧だが、
唯一クリアに説明できるのは、
全てにおいて、いろんなことが正反対であるということだ。
僕は普通のサラリーマンで、彼女は占い師をしている。
生活サイクルはおそらく真逆で、