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物乞いされた

フィリピンに行ってきた。
物乞いされた。
裸足で、ダボダボな服を着て、手を開いて、「お金もちょうだい」と。「お腹が空いている」と。

フィリピンでは、5人に1人以上の人が貧困に苦しんでいる。

4歳ぐらいになると、物乞いを始めて、もう少し大きくなると、プラスチック、空き缶、アルミニウムなどを拾い、廃品回収業者に売ることで生計を立ててる。


この写真は、スモーキーバレーというスモーキーマウンテンの向かい側にできたゴミ山。

ここに住む人たちは、飲食店から出たゴミから、まだ食べられそうな残飯を見つけて調理し食べたりするという。

ゴミ山からはすごい強烈な匂い。粉塵や排気ガスなどが混じりあう環境。

有害な化学物質は、呼吸器系の病気を引き起こし、皮膚病や寄生虫による病気も引き起こすそうです。

2000年7月、高く積まれたゴミが高さ30m、幅が100mに渡り崩壊し、確認された犠牲者は234人。しかし、実際には1,000人近くに上るといわれている。

この事故が起こって、政府は、ゴミの搬入を中止した。

しかし、住人たちはゴミ搬入が再開するまでの約4カ月間、生活の糧を失うことになった。

政府は一体何をしているのだろうと思って調べてみた。

マニラやセブなどの都市部にあるスラム街を買収して、新しく住居を建設し、低賃金で貧困層に提供するスラムクリアランス事業をすすめているらしい。

しかし、スラムクリアランスは、強制移住に等しい政策のため、スラムの住人は困っている。そのためなかなかこのプロジェクトは進まず、同じ状態が続いているというわけだ。

これが私が見て、話して、調べてわかったこと。根本的に解決するには、子供達が教育を受けられるようにすることと、雇用機会を増やすことな気がするけど、正直、かなり遠く感じたし、今目の前に困っている、子供達が、ゴミの上を裸足で歩いて、物乞いをしてきているのに、何もできないのが悔しいと思った。

だから、動きます。調べます。たくさん話を聞きにいきます。






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