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意味わかんない、を、楽しむ

僕が愛用している神楽坂のジョナサン。お昼時でもそんなに混んでおらず、長居してもあまり罪悪感がわかない(笑)
文章を書いたり、本と向き合わなきゃいけないような時はよくここを利用させていただくのですが、このお店の目の前におしゃれな本屋さんがあります。
その名もかもめブックス!!

とっても素敵な本屋さんで、いわゆる大型書店ではないけれど、素敵な本がテーマごとに並んでいて。何時間でもっていうのは言い過ぎだけど、軽く一時間ぐらいはすぐ時が経ってしまう。そんなおしゃれ素敵スポットです。
しかもカフェ併設!本好きの僕にとってはテンション爆上がりで、ついつい本をレジまで持って行ってしまう、、大変危険なところなんです。

そこで先日、ジョナサンで少しこもった帰りに、ご褒美ご褒美とタイトルも作者も知らぬ、未知の本を求めてかもめブックスに赴きました。

結果、手に取ったのはSF小説。
そして現在、読み進めているのですが、

まーわからないっw

物語世界の設定とか世界観の説明がほとんどないまま、話が当然のように進んでいくので、読んでるこっちも一苦労。
あれ?これはなんのことだっけ?この言葉、何を意味してるの?
そんな驚きの連続で、物語の流れを掴むだけでかなり苦労しているのですが

これもまた。面白い。


よくよく考えてみると、最近の創作物は受け手(ここでは読み手)に優しすぎるのかなと。それは人間の想像する力を過小評価してるってことにもなるだろうし。すんなり”解る”ことが正義みたいになってる。
子供の時に見た映画やドラマは、”ちゃんと言わない、語らない”のオンパレードで、観る人に想像力の余白を残していたと思うんです。
この”語りすぎ”問題って、テレビドラマとかを例にとってよく問題提起されるけど、本の世界でも確実に起きていると思っていて。
わかりやすーい、ビジネス書がウケてベストセラーになったりするっていうのは、やっぱりそういう想像の余裕が現代人は無くなってきてるのかなと。

だから、今回、久々に読み応えのある”意味わかんない”に出くわして
読書好きとしては、なんか挑戦状を叩きつけられたみたいで、楽しいのです。

意味わかんない、がずっと続くと辛いけど
たまにはこういうのも良いもんだと思って読むと、なんだかワクワクしてくるものですね。

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