『短歌人』2021年12月号掲載五首
キンモクセイが香る季節となりました夏にわかれはなかったけれど
庭の木に雀あそべる秋の日に部屋の中までキンモクセイの香
並盛のなみとおなじかナミアゲハ頭に翠のティアラがひかる
実らない花がしぼんで落ちてゐる一度は咲いた高原の道
下校時の学校の空あかね雲ドヴォルジャークは家路をせかす
キンモクセイが香る季節となりました夏にわかれはなかったけれど
庭の木に雀あそべる秋の日に部屋の中までキンモクセイの香
並盛のなみとおなじかナミアゲハ頭に翠のティアラがひかる
実らない花がしぼんで落ちてゐる一度は咲いた高原の道
下校時の学校の空あかね雲ドヴォルジャークは家路をせかす