『短歌人』2020年12月号掲載五首
左手の大きな池に蓮が咲く気の逸れたままにぎるハンドル
蓮の花 花びらよぎる目の前にめり込むボディ散らばる欠片
押し出されさうになりつつ阻まれて脚は折れたり うっちゃりと言ふ
関取の膝の包帯ぶ厚けれ顔に出さねどいかばかりかは
町内に蒲萄園あり気まぐれに門をくぐれば棚の木もれ日
左手の大きな池に蓮が咲く気の逸れたままにぎるハンドル
蓮の花 花びらよぎる目の前にめり込むボディ散らばる欠片
押し出されさうになりつつ阻まれて脚は折れたり うっちゃりと言ふ
関取の膝の包帯ぶ厚けれ顔に出さねどいかばかりかは
町内に蒲萄園あり気まぐれに門をくぐれば棚の木もれ日