『短歌人』2017年10月号掲載五首

あかねさす桧の風呂の敷島に招待されたら乗つても良いぞ

もう二度と亀を助けることはない白髪を撫ぜる浦島の夏

冬の日にヒマワリの種で鳥呼べば鳥が運びし向日葵が咲く

留守にした庭木に水を遣るやうに酔ひを許さう身体の奥に

Google で県道を行くひとつ道を間違へたれば山ひとつ超ゆ