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WP9 2022 海外1歳幼駒/1976年牡馬編

2021年12月16日に発表されたウイニングポスト9 2022。今作では未知なる領域となる1976年スタートが可能になったことが早くも大きな話題になっています。今回は、76年開始かつ最速で購入できる(であろう)海外1歳幼駒(牡馬)をどこよりも早くピックアップ。ただし、様々な面で予想の域を出ないため以下の点にご注意ください。

*新規収録の問題や、能力の変動も有り得るため直近のWP9 2021で収録されている競走馬(種牡馬)に限定。
*最速のパターンなので初見(初回)プレイだと確実に札が足りません。その為、お守りやデータ引継ぎでプレイする方が対象になります。
*次走方針を使った小技(初年度から海外出走を行い青葉さんと如月さんと出会う)が使える前提のため国内と同じ1976年産まれの幼駒が対象となります。小技を使わない場合の最速...即ち1977年産まれの幼駒はまた次回以降に。

Kampala(カンパラ)

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90年代の日本の馬産界を盛り上げたトニービンの父として有名。クラシックディスタンスで活躍した息子と違い短~路線で活躍...したわけではなくG3 1勝という寂しい成績でキャリアを終えました。

*画像は息子のトニービン。カンパラは画像がないぐらい競争キャリアが...いや何でもないです

競走馬としての評価

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評価が非常に難しい。以上。というのも、過去作では種牡馬として登場しており、前作(2021)に至ってはアップデートが入るまでは箱庭に登場しない有様でした。冒頭の競争成績と相まって、能力はまさにTHE・G3といったところ。低難易度ではG1でも勝てる可能性を秘めているが高難易度でかち合うとさすがに無理そう。(調教ガチャとかするなら別だが前提がぐちゃぐちゃになるのであくまでカタログ値)

空き巣を狙っていくのが基本になりますが、トニービンが金札x5~になると予想されるため彼もそれに準ずるはず。カタログスペック的に札回収が出来るレベルかと言ったらまあ厳しいです。

種牡馬としての評価

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2020まで子系統だったグレイソブリンは、2021で悲願の親系統昇格。しかし、76年スタートだと高い確率というか十中八九、子系統に戻ると予想されます。そうなると再び、親ナスルーラという有難くない時代に逆戻り。

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問題はこの子系統ゼダーン。結論から言うと、76年では未系統だと思われます。2021では、何を血迷ったのか子系統化して颯爽とSP種牡馬+血統表に登場したゼダーンですが、一部のファンからは何故か登場しないカンパラと合わせて怪奇な目で見られることに。

代表産駒であるカラムーンナジャールニシャプールなどは70年代に活躍したためむしろプレイヤーが介入することで確立を狙う対象となるしょう。

Kris (クリス)

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クリスは、70年代を代表する最強マイラーの1頭で通算成績は16戦14勝という素晴らしいもの。主な勝ち按にサセックスステークスや、当時はG2だったセントジェームズパレスステークスと、クイーンエリザベス2世ステークスが光ります。そして何といっても特筆すべきは、16戦も走りながら生涯連帯率100%を叩き出した安定感。そんなクリスが最大の輝きを放ったのは4歳時のクイーンエリザベス2世ステークスでした。

怒涛の9連勝の勢いそのままに連覇を狙ったクリスを待ち受けていたのは、こちらも名マイラー ノウンファクト。直近の英2000ギニーでは、後の名種牡馬ヌレイエフポッセ(シェリフズスターの父でセイウンスカイの爺ちゃん)と写真判定にもつれた激闘を繰り広げ、ヌレイエフの失格による1着ということもあり最強マイラー相手に真価が問われる1戦でした。

......結果から言うとこのレースでクリスは生涯2度目の敗北を喫するものの、最後の直線で演じた2頭叩き合いは今なお語り継がれています。1980年のベストレースの1つとまで称されるなど、負けてもなおクリスは有終の美を飾りターフを去ったのでした。

競走馬としての評価

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成長型は使いやすい早め(持続)に加えて、気性は大人ということで超優秀。それに加えて、70年代屈指の名マイラーに相応しい極めて高い能力値が特徴。特に、スピードは75のAで入厩前の成長を加味すれば実質A+ということもあり、適切なレース選択と騎手を選べば世代統一を果たすのは約束されたようなものです。

柔軟性がG+と最悪ですが、そもそもがマイラーなので全く気にならないでしょう。芝適正は6-8(5-8)の洋芝型で、主な目標はやはり牡馬マイル3冠。これは、繁殖後の3冠配合対象というだけではなく、単純に自身がとんでもなく強いため最有力候補です。芝質も全レースクリア。

秋シーズン’(対古馬)は、芝適正外のジャック・ル・マロワ賞よりもムーラン・ド・ロンシャン賞 → クイーンエリザベス2世ステークスが有力です。古馬と言っても、70年代最強クラスなのでまるで相手にならないのですが強いていうならばトライマイベストが少し怖いかなというぐらい。後は同世代のアイリッシュリヴァートップヴィルも警戒です。前哨戦でボコせそうなら狙い撃ちするのもアリ。

最後に、金札x5はほぼ確実なのですが賞金回収と金殿堂は手堅いスターホースなので安心していいでしょう。

種牡馬としての評価

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親系統はネイティブダンサーとなっていますが、こちらは76年時に子系統はまだしも、親系統にはなれていない可能性があります。(孫世代の活躍が多いため)

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子系統は84年スタートでは絶滅寸前のエタンです。エタンですが、残念ながら76年段階ではおそらく未確立となっているでしょう。彼の代表産駒であるシャーペンアップとその孫。そう、他ならぬクリスこそこの系統の最高傑作なのでむしろエタン系確立のためにが奔走する形になります。なお、ダイイシスなど他にも優秀な産駒は居ますが、絶対数が少ないので自家生産は必須でしょう。

血統面では文句無しに優秀です。血脈活性化配合に使える血統構成と、素晴らしい因子構成が光ります。特に、本馬から合わせて4代連続でスピード因子を持っており、これはスピード因子大活性『付ける牝馬に関わず確定』しているというエグい種牡馬です。

後継は、英牝馬3冠オーソーシャープを筆頭に、牝馬の活躍が目立つため自家生産が有力。とは言っても、前述の理由+自身の高い能力。極めつけは、仔出しがという最高クラスのため競走馬時代を超える成功が箱庭で起きることでしょう。それに加えて、インヴィンシブルスピリットや、ネオユニヴァースの母父にも入っているので系統確立する価値は大いにります。

Top Ville (トップヴィル)

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あのモンジューや、00年代屈指のステイヤーだったイエーツ。そしてドバイシーマクラシックの勝ち馬ダーレミなど、母父に入ってからも活躍したトップヴィル。愛国で産まれ仏国を拠点に活躍した彼はリステッド競争を経て、クラシック戦線に参戦。当時G1だったリュパン賞では仏国最強マイラーだったアイリッシュリヴァーを退けただけではなく、ジョッケクルブ賞(仏ダービー)を勝利。

名実共に世代の頂点に立った陣営は、秋の総決算で凱旋門賞に狙いを定めます。しかし、本番では最強牝馬スリートロイカスの前に17着の惨敗。その競争キャリアを終えました。

競走馬としての評価

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成長型は早め(普通)で、全体的に手堅く纏まっています。一方で決定打になるほど突出した能力があるわけでもなく、相手関係を間違えると手も足も出ない危険があります。芝適正は6-8(5-8)の洋芝型で距離適性も広いので勝てそうなレースを選んでローテすると良いでしょう。同世代だと本格化前のエラマナムーはまだしも、ケーニッヒスシュトールトロイが怖い相手です。

太刀打ちできないわけではないのでオーナーの腕の見せ所です。

一方で、秋になってからは絶望的な戦いが待ち受けているでしょう。まずこの世代は同じ仏国の牝馬スリートロイカスが猛威を奮っており、凱旋門賞に駒を進めた場合史実同じく敗北必至といえます。そのため、9月の愛チャンピオンステークス → 10月5週目の英チャンピオンステークスなどスリートロイカスを回避するローテが必要になります。

というより、前後の世代でイルドブルボンルモス以外、誰も彼女に勝てる見込みが無いので基本的にどの馬を所持したとしても回避安定です。

種牡馬としての評価

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親系統はダンテとなっており、76年でも親or子であることはほぼ間違いないでしょう。親である可能性も考えられますが、ネアルコのその圧倒的な種牡馬成績を考えると今度こそ親系統として登場するかもしれないため、まだ分かりません。

親周りで見ていくとセントサイモン2本入っている非常に使いにくい血統です。

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子系統もダンテですがこちらも上記の理由からまだ予想しかねています。今まで通りであればダンテのみで展開している系統であり、特に主流でもないため代重ねしていけば使い易くなるでしょう。

トップヴィル自身にスタミナ因子が1つ入っているのと、母父に入ってからが極めて優秀なので系統確立する価値は大いにあるでしょう。

Ardross (アルドロス)

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キャリア前半における歴代最強ステイヤーのルモスとの激闘。そして、本格化後にその地位の座を受け継いだアルドロスは共に甲乙付け難い史上屈指の長距離砲の1頭でした。デビューは3歳半ばと遅く、その結果、同期のエラマナムースリートロイカスが頂点を極めていくなか完全に遅れを取ることに。

幾つかのG2~3を転戦した後、4歳になり2400メートル(16F)のリステッド競争を勝ったのをきっかけに長距離路線に本格参戦。その緒戦となったのが芝4000メートル(20F)で行われる、英国最長レースのゴールドカップでした。このレースの勝者は現代に至るまで数多の名ステイヤーが名を連ねており、英国ではキングジョージなどよりも人気の歴史ある大舞台です。

ここで競争生活最初にして最大のライバル、ルモスと初めてぶつかるわけですが片や前年の英長距離3冠馬(グッドウッドC, ドンカスターC, ゴールドC)ということもありアルドロスは全くのノーマークでした。しかし、アルドロスはこのレースで惜敗したものの内容はほぼマッチレースと言っていいもので大きく評価を上げることに。その後、陣営は英長距離3冠の2戦目にあたるグッドウッドCを選択。ここでも当然ルモスとぶつかるわけですが、またしても両馬の激闘となりクビ差の2着と大健闘。

そして迎えた最終戦のドンカスターC。長距離3冠の2連覇を阻止するべく再び相まみえるわけですが、このレースではこの2頭が後続を20馬身近く離すなどますます一騎打ちの模様に。しかし、ここでもルモスが勝利して見事、長距離3冠の栄光に輝きました。一方敗れたアルドロスは何れも惜敗だったものの3連敗という結果に。

明けて5歳シーズン(1981年)。初戦のG2を難なく勝利し、陣営は英長距離3冠を照準に捉えました。残念ながら前年に名勝負を繰り広げたルモスは既にターフを去っていたものの、自身はいよいよ本格化の予感が。結論から言うと、何の苦もなく2冠までを圧勝。そして陣営は、最後の3冠目に挑むのではなく...ここで凱旋門賞を選択。結果は、仏国が誇るステイヤーであったゴールドリヴァーの前に惨敗。陣営は、気を取り直して同じくロンシャンのロイヤルオーク賞に狙いを定めました。ここでは、先月の凱旋門賞馬のゴールドリヴァーが連覇を狙い出走。しかし、長距離ならこっちのモノだと言わんばかりにここを圧勝して凱旋門の借りを返すと同時に長距離路線の制圧を達成。こうして、3000メートル級では、いよいよ手が付けられなくなってきたアルドロス。

そして迎えた6歳の最終シーズン。前年に引き続きゴールドCを連覇すると秋には再びパリロンシャンの凱旋門賞へ。この年はライスシャワーの父で有名なリアルシャダイも出走。なお、結果はやはり距離が短過ぎるのか惜しくもアタマ差の2着だったものの、その強さは134という最終レーティングからも分かるように本物でした。

もし本格化後のアルドロスがルモスと当たっていた場合...たらればは厳禁ですが、それでもどんな結果になっていたのかを是非見たかったものですね。

競走馬としての評価

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成長型は晩成(持続)。5歳でようやく本格化してその後は全く衰えを見せることなく引退したことからもこの評価は納得ですね。能力を見ていくと、70年代どころか現代に至るまで屈指のステイヤーらしく、何かと不遇?な長距離馬らしからぬ高い能力値が特徴です。スピードは73のかろうじてB+ですが、入厩前の調教や絆などを含めれば5歳までにはAに突入して使うことが可能でしょう。

本格化が大分先とはいえタイプは持続なのと地力が高いため、入厩時期次第では新馬追切で初春には強引に成長度110まで上げて殴り込みも可能ですが非推奨です。

というのも、長距離路線が主戦場なので貴重な絆枠を割いてまでスリートロイカスイルドブルボントロイなどとリスクのある戦いをさせる必要がないと思います。また、ステイヤーらしく非根幹距離超長距離持ちなのも逆風で、何よりもステイヤー路線は古馬から解放されているモノが多いため、ここはじっくり育ててあげましょう。それと、素だと柔軟性が低く上限が3200までしかないのもネック。(成長すれば3700まで延びますのでご安心を)

ここでステイヤーを扱う上でのTIPSを紹介。彼の持つ超長距離特性には3000メートル以上のレースでスタミナが上がる素晴らしい効果があります。ただし、この効果は2段階あり、スタミナ100に加えて柔軟性A+を超えた場合のみスタミナ+5され、それ以外は+3となります。アルドロスの場合、この第1の条件を満たせないため+3での運用...すなわちスタミナ98が最大値となります。そして、スタミナ98の場合最大適正距離(柔軟性S+まで育った場合)は3800メートルです。

しかし、それでもゴールドCと、カドラン賞の距離に届かず困るかもしれませんが、ご安心を。

このゲームの最大適正距離は、+5が発動している超長距離持ち(スタミナ105)のみが4000メートルの大台に乗せられます。

しかしスタミナ100というのはルモスメジロティターンホッカイペガサス(84年スタートの初期馬で有名)など一部しか居ません。以上のことから、大多数どころか99%は適正距離外の地獄の中走ることになります。そのためアルドロスのように絶対能力が高ければ特に問題なく勝つことが可能です。

次に、ステイヤーは絶対数が少ないためローテや1年の流れが今一の方も多いのですが、基本的に4月のサガロステークス(3200)辺りでシーズンを開始し、G1は6月のゴールドC (4000メートル)を上半期の目標にするといいでしょう。その後、8月のグッドウッドC(3200)に進み、10月のカドラン賞(4000)を経て総決算のロイヤルオーク賞(3100)でシーズンを終える形になります。最後の2戦は何れもロンシャン開催です。

なお、ウイポでは2021から追加されたステイヤーズミリオンがあり、そちらをやりながら対象外ではあるものの10月の2レースで長距離路線を制圧するとグッドです。というよりも、最強ステイヤーを目指すならばむしろここは勝ちたいです。史実で凱旋門賞馬の仏国産ステイヤー ゴールドリヴァーを倒したのもこの舞台でしたね。

最後に、ルモスと雌雄を決した英国長距離3冠は実装されていないものの、ゲーム内のレーシングプログラムには採用されているので叩きで使ったり、ライバルを倒す目的で出走するのは大いにアリ。

種牡馬としての評価

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親系統は『セントサイモンの悲劇』のセントサイモンとなっており、間違いなく76年でも親系統として続投するでしょう。

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子系統はリボー。16戦無敗で凱旋門賞連覇の化け物です。ゲーム内では、1月に期待の海外幼駒の訪問販売(笑)をしてくる謎のバイヤー...青葉エリカさんが好きな馬ですね。さて、リボー系ですがこちらも76年時点で系統確立されていることでしょう。

血統面では、リボーから続くST系統であり長距離砲のアルドロスに似合います。それに加えて、アルドロス自身は何故か因子無しという謎の査定を受けていますが、これは逆に考えるとプレイヤーが育てることで因子x2も狙えるという美味しい仕様とも言えるでしょう。

特にスタミナ因子は是非とも欲しいですね。

なお、後継馬ですが自家生産しましょう。超長距離馬だったこともあり後継には恵まれず、ライバルのルモスと仲良く主に障害用として繋養されていました。リボー系が現在でも障害で活躍している一方で、平地では消えつつあるように彼自身もまたスタミナを色濃く受け継いでいたということですね。

次回予告

.....これにて1976年産は終了。次回は小技を使わない通常プレイ時で最速で買える幼駒が対象となります。つまり、1977年産まれの幼駒たちです。

多くのプレイヤーにとってはそちらの方が、一般的なので実質次からが本番ですね。なお、1976年産は他にも有力牡馬(トロイなど)がいるのですが、特に面白味もないので割愛。

普段はSteam版でプレイしているのでSteam版ベースで解説しております。フレンド登録などもお待ちしています :)

https://steamcommunity.com/profiles/76561198214358489

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