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今シーズンはどんなドラマが観られるかな?2022シーズン開幕!!(2022/9/14)

2022年のNFLがついに開幕しました!
先週他のゲームに先んじて行われた開幕戦は昨年のスーパーボウル・チャンピオン、ラムズがホームにビルズを迎えたゲームでした。

昨年はトレードで獲得したQBマシュー・スタッフォードがライオンズでの長年の過小評価を覆す大活躍を見せた上、WRクーパー・カップの超ブレイクもあり、ここ一番での勝負強さを発揮して頂点に上り詰めたラムズ。
その勢いが持続しているのか注目されましたが、結果的にはジョシュ・アレン率いるビルズに粉砕されてしまいました。

とはいえラムズの出来がそこまで悪かった感じではありません、むしろビルズが強すぎたという印象です。

序盤からアンストッパブルなプレーを見せた当代きってのスターQBジョシュ・アレン。「わかっていても止められない」正確かつ速く鋭いパスと困った時に発動される自らのランを駆使しラムズ・ディフェンスを翻弄。

今年のスーパーボウルのカードにもなりえると目された対決でしたが、終わってみればビルズの強さばかりが強調されたゲームとなってしまいました。

そして、昨年のスーパーボウルでラムズに惜敗したベンガルズは同地区のライバル、スティーラーズをホームに迎えました。

スティーラーズは長年チームの象徴でもあったエースQBベン・ロスリスバーガーが引退したため、後継としてかつてシカゴでエースの期待をされていたミッチェル・トゥルビスキーをQBに据えてこのゲームに挑みました。2017年のドラフトであのパトリック・マホームズを押しのけて全体2位でシカゴに指名されてプロ入りして以来、ここまでのキャリアは期待外れといっていいトゥルビスキーにとっても名誉挽回のきっかけにしたいゲーム。

ですがスティーラーズといえば売りはその強烈なディフェンス。
このゲームも若きエースQBジョー・バロウ率いるベンガルズの攻撃と、T.J.ワットやミンカ・フィッツパトリックなど対峙するQBを恐怖させる強力な個を誇るスティーラーズ・ディフェンスとの対決がポイントでした。

試合はライバル対決に相応しい大接戦となりました。

試合終了まで残り4秒でバロウが相棒チェイスに通した見事な同点TDパスでベンガルズの勝利は確定かとも思われましたがその後のポイントアフタータッチダウンのキックをスティーラーズのSフィッツパトリックが魂全開のブロックで防ぎ、試合はOTにもつれ込みました。

OTでも両チームFGを一度ずつ外すというシーンがあり勝負はどっちに転ぶか最後まで分からない様相でしたが、最終的にはスティーラーズが勝利。
ベンガルズとしては勝てる試合だっただけに痛い黒星を喫してしまいました。

ところで注目のトゥルビスキーでしたが晩年のロスリスバーガーの後継としては無難なプレーぶりでしたが、それほど印象的なプレーはなく、真価が問われるのはこれからといったところですね。

またスティーラーズはこの劇的な勝利と引き換えにチームの象徴たるT.J.ワットを負傷者リストに入れてしまうというかなり辛い代償を払う結果となっています。

さて、WEEK1で私が一番注目し楽しみにしていたゲームはチーフスVSカーディナルス。

エースWRタイリーク・ヒルを失ったチーフスですが、現在のNFLを代表する顔でもある大エースのパトリック・マホームズを始め、その他の主なメンバーは残留。ヒルの代役としては元スティーラーズのジュジュ・スミス・シュスターや元パッカーズのスカントリングを獲得。また期待値が高い新人のスカイ・ムーアも控えており、スター軍団の戦力ダウンは最小限に留まった印象です。

実際、試合は始まってみれば、まさにチーフスらしい、あるいはマホームズらしい自由奔放でスペクタクルな展開。オープニングドライブから多彩な攻撃で3ドライブ連続タッチダウンを挙げるなどチーフスの一方的なペースとなりました。

マホームズの頼りになる相棒TEトラビス・ケルシーは厳しい競り合いにも難なく勝利するなど絶好調。

エースRBクライド・エドワード・ヒレアーも弾丸のようなランだけでなくレシーバーとしても高い能力を見せつけ、ルーキーのRBアイザイア・パチェコもプロ初TDを記録するなど、チーフスはまったく隙なしの状態。

試合は最後までチーフスのワンサイドゲームで進み、才能あふれる若きスターQBカイラー・マレーを擁しても成すすべがないカーディナルスとしては災厄としか言いようがないゲームとなりました。

やはり「名将アンディ・リードとエース、パトリック・マホームズが健在であればチーフスは今年もスーパーボウル・チャンピオンの有力候補である」のは間違いありません。

大胆に予想すると、開幕戦を観た限り、AFCのチャンピオンシップはチーフスVSビルズが最有力かな?

ともあれWEEK1のカードで面白かったのパンサーズのベイカー・メイフィールドとブロンコスのラッセル・ウィルソンがそれぞれオープニングゲームで古巣と対決したこと。

クリーブランドのフランチャイズQBとして強い存在感を放っていたベイカー・メイフィールドがパンサーズのユニフォームを着ているのを見るは本当に奇妙な感じがしました。ブラウンズ入団当初からとてもファンに愛され、それなりに期待にも応えてきたメイフィールドでしたがデショーン・ワトソン獲得のあおりを受ける形でチームを出て行くことになった心境はどうなのでしょう?
古巣との対決は意地でも負けたくなかったと思いますが、これまでスターQBの控えに甘んじてきたブラウンズQBジャコビー・ブリセットが好プレーを見せ、かつての僚友ニック・チャッブやカリーム・ハントにも走り回られ、結果的に接戦とはなりましたがブラウンズがチームの総合力でパンサーズを上回った形でした。

一昨年はトム・ブレイディのバッカニアーズ、昨年はマシュー・スタッフォードのラムズという大物スターQBを獲得したチームがスーパーボウルを制しています。メイフィールドもそれに倣いたいのでしょうが、なかなか厳しそうではありますね。

マンデーナイトで行われた、同じくスターQBの古巣対決となったシアトルで行われたシーホークスVSブロンコスの試合。ラッセル・ウィルソンの凱旋に際しクラウドノイズなどという言葉が生易しいほどの耳を圧する大ブーイングが巻き起こり、もの凄い雰囲気の中で試合は始まりました。

ブロンコスが所属するAFC西地区は、言わずと知れたスター軍団カンザスシティ・チーフス、ここ2年間若きエースQBジャスティン・ハーバートの大活躍とともに急激に実力を伸ばしているロサンゼルス・チャージャーズというスーパーボウルをも視野に入れる強豪に加え、たびたびミラクルを起こす不気味なポテンシャルを持つラスベガス・レイダースも所属するという今シーズンNFL全8地区の中でも最激戦区と言ってもいい地区。

その中においてブロンコスは、これまでも各ポジションに能力の高い選手が揃っており、後は「それらを統率する確かな実力を持ったQBさえいれば一躍上位進出も狙える」という状態でした。そこに降臨したかつてシアトルをスーパーボウル制覇に導いた英雄ラッセル・ウィルソン。
今シーズンのブロンコスは「最激戦区を勝ち抜くのではないか?」との前評判も高く、シーホークス戦はそれを証明したい試合でしたが、逆に英雄を失ったシーホークスのモチベーションが予想以上に高く、大逆襲を食らったという感じになりました。

ブロンコスのプレーにはたしかに高いポテンシャルを感じましたが半面メンタルの弱さが明らかになったというか、相手のアグレッシブなプレーにキレてラフプレーや軽率なファールを繰り返し、どんどん自分たちを苦しくしていき、ついにはシーホークスにわずか1点差で逃げきられたという形になりました。

この試合を見た感想だと、ブロンコスがチーフスやチャージャーズを上回るイメージは持てず、AFC西地区制覇はかなり難しいと思いましたね。

そしてバッカニアーズですが、いつものように冷静で正確なトム・ブレイディに率いられカウボーイズを一蹴。逆にカウボーイズはエースのプレスコットが親指骨折という大きな負傷をしてしまい明暗がくっきりと分かれてしまいました。

意外だったのはパッカーズの完敗ぶり。
バイキングスの特にディフェンスが素晴らしく、パッカーズの大エース、アーロン・ロジャースに自由を与えませんでした。
この調子が続けばQBカーク・カズンズも安定しているしRBダルヴィン・クックも好調なバイキングスは台風の目となるかもしれません。

あと、ラマー・ジャクソンがランだけでなくパスでの好調さも見せたレイブンズはジェッツに対し予想通り圧勝しました。こちらも間違いなく強そうです。ベンガルズ、スティーラーズ、レイブンズ、ブラウンズが揃うAFC北地区も西地区に劣らず激戦ですね!!

ペイトリオッツはアグレッシブな新生ドルフィンズに後れを取り、もどかしい敗戦。
マック・ジョーンズが空回りしている印象でした。
ここからどう立て直すか名将ベリチックの手腕が問われます。

チャージャーズVSレイダースのライバル対決はジャスティン・ハーバードがプロ3年目とは思えない盤石といいたくなるような安定感のあるプレーぶりを見せました。今やリーグを代表するWRとなったクーパー・カップの期待通りの活躍もあり、終盤にデレック・カーが必死に味方を鼓舞し猛追してきたレイダースをチャージャーズがかろうじてかわして勝利しました。

最後にファルコンズVSセインツはチームのレジェンド、ドリュー・ブリーズを失って以来まだ強豪の域には立ち戻れていないセインツが、全般に渡って気持ちを感じるプレーぶりを見せテイサム・ヒル、ジェイミス・ウィンストンというブリーズを追いかけてきたQBたちも活躍し僅差での勝利を獲得しました。
こういう感動的な試合を見せられると頑張るセインツを応援したくなりますね!

さあ今シーズンもNFLは見どころ満載で楽しめそうです!!!

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