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死にたい気持ちの中に、生きたいがある

《命と向き合っている子どもたちが多くいる》
企業をはじめ、多くの場で講演をする機会があります。中でも特別なのは小学校、中学校、高等学校。学校での機会です。
 
伝えているのは、私の人生で気づいた3つのこと。
 
人と違うことをおそれなくてもいい。
時間は有限である。
死にたいは生きたい気持ちの中にある。
 
講演の後には必ず感想文を書いてもらいます。
色んな思いをそこに綴ってくれます。
 
人と違っている自分はダメな人間だ。
自分はみんなから嫌われている。
苦しいことがあるけど誰にも言えない。
自分が大嫌い。
 
だから、死にたい。
 
生きづらさを感じている子どもたちが、命と向き合っている子どもたちが、思った以上にたくさんいるのです。
 
《誰かに話して初めて気づく本当の思い》
講演をしてよかったと思うことの中の1つは、辛い気持ちや死にたい気持ちをうちあけてくれることです。
 
死にたいと思う気持ちは不謹慎でもなく、自分を責めるものではありません。そう思ってもいいのです。
 
なぜなら、辛くて悲しい気持ちも、死にたい気持ちも、死なないように自分を守ってくれているものだから。
 
私は歩けなくなった時、絶望し、死にたいと思いました。
 
その気持ちを誰にも言えずにずっと苦しんでいたある日、勇気を出して最愛の娘に告げた時、自分の本当の気持ちに初めて気付くことができました。
 
私は「死にたい」ではなく、「生きたい」と思っていたのです。
 
「死にたい」には「生きたい」という意味が込められている。誰かに言って初めて気づいた私の本当の思いでした。

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《子どもたちに伝えたいこと》
死にたいという気持ちを1人で抱えずに誰かに伝えてほしい。そしてそこに生きたいという気持ちがあることに気づいてほしい。
 
今が辛くて耐えられない、もう無理だと思ったとしても、絶望はしないでほしい。
 
ただ死なないことを選んでほしい。
 
全ての人には、予想もできない素晴らしい可能性があるのだから。
 
休んでもいい、逃げてもいい。
生きてさえいれば必ず、その経験の全てが未来の自分の生きる力になる。
 
誰かのために、何かができる人になれる。
 
自分の命も、他人の命も、大切にしてほしい。
 
《私の役割》
大事なのは、子どもたちが「死にたい」と安心していえる場所をつくること。
 
今は辛くても、未来は今よりきっと楽しくなるということ伝えることだと、私は思う。
  
ささやかながら、これからもそんな役割を果たしていきたい。
 
いつか、美しくなる今を精一杯、生きてほしい。

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