Hôtel Costesとスケッチショウ

大学に入る前に南青山のblueに通ってた、クラブジャズ好きのわたしにとって、『Hôtel Costes』シリーズは、本当に大好きな、どハマりしたアルバムだった。日本で本格的に紹介されたのは、2001年に発表された4以降のシリーズで、個人的には5、6、7、8、9あたりが、本当にツボすぎて、ステファンポンポニャック先生、最高としか言いようがない。ブラボー!

特に6の最初の曲、In the black night のピアノの旋律を聴くだけで、一瞬にして2003年に戻れる。2003年は、エレクトロミュージックがこれまでにないくらいの盛り上がりを見せた転機の年だと思っていて、スケッチショウが、『LOOPHOLE 』という、大傑作のアルバムを発表した年でもある。

細野晴臣と高橋幸宏によるこの、エレクトロニカユニットは、このアルバムで、ミニマルで前衛的でありながら、温かみを感じさせるフォークトロニカの最高峰に一気に登り詰めた。初めて聴いた時は、あまりにミニマルすぎて、本当に衝撃的すぎたけど、エレクトロって、ポップミュージックの実験室なんだな、っていうことが、ハッキリと示された出来事でもあったと思う。

TM時代のTKも、よく時代が早すぎた、とか言われたけど、2003年のスケッチショウは、時代の先取りなのに同時にポップミュージックとして完全に受け入れられていたのが、すごいと思う。

2000年代以降、毎年のように発売されてた『Hôtel Costes』シリーズだけど、今はSpotifyでシリーズ全部を聴くことができるのが、本当に便利で嬉しい。2011年の15が最後みたいだけど、さすがにポンポニャック先生、2011年のも、時代とともに進化してて、素敵でした。まあ、でも、やっぱ2003年の6が一番好きかなー。ちょっとジャズ、ラテン、サンバ要素強めなところがグッとくる。










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