SHElikesを卒業したお話し
いつのまにか、すっと、約2年間在籍したSHElikesを卒業しました。
漠然とした不安で苦しかったあの時、すがるような思い出駆け込んだこの場所。
卒業して約1か月が経過した今の気持ちを綴っておきたいと思います。
入会した理由
まず、そもそもなぜSHElikesに入ったのか。その目的を振り返っておくのですが、『何かあった時、自立した生き方ができるような、もしくは転職できるようなスキルを身につけたい』あの時は、心の底からそう考えていました。
文系大学出身、入社からしばらく営業職として勤務していましたが、30歳を目前として自分には特別な能力もスキルも一切ないことに気がつきます。また、論点はずれますが、当時は結婚・出産ラッシュの中にあり、その気の一切ない自分には、「なんの価値もない人間かもしれない」という謎の不安に襲われたのです。
このようなことを総合してみた時、私は世の中の、会社の、役に立てない人なのかもしれない。このままではまずい。と思いました。
そんな状況の解決手段として、自己投資とキャリア転換を選択。その自己投資の方法が、SHElikesでした。
不安を抱える私にとって、「PCひとつで働ける」というワードは、とても魅力的でした。ここで学べば自立した人間になれるかもしれない。SHElikesと自分を信じて、まとまった金額の入会金を払い、PCを購入し、Adobeも登録し、約1年半(2回休会しているので)、コミュニティにも所属しながら勉強を継続しました。
SHElikes在籍中はとても楽しかった。
新しい知識を得る喜び、頑張る仲間との出会い。特に入会から半年間は熱狂するかのようにのめり込みました。デザインセンスがないと思っていた私がバナーなどのクリエイティブを作らせてもらうこともあったし、コミュニティイベントでファシリテーションさせてもらうこともありました。
30歳にもなって、新しい自分に出会いました。
そして、卒業
結果として、『何かあった時、自立した生き方ができるような、もしくは転職できる』ようなスキルを身につける前に卒業することを決めました。
その理由は、今の自分の生活の中にマッチしなくなったように感じたからです。決して、SHElikesが不要になったわけではなくて、もちろんあればなお良いのだけれど、勉強してみる中でデザインやライティングを自分の仕事にすることはないだろうということが見えました。
どこかで聞いたポケモンの例えがめちゃくちゃ好きなのですが……どんなに強いポケモンにも覚えることができない技がある。それと同じように、私は、デザインやライティングを「技」として覚えられるタイプではなかった。そういうわけです。
様々なことを学べることがSHElikesの魅力ではあるものの、やはり強いのはデザイン(と、ライティング)。仕事にしないだろうとわかった瞬間、優先順位が下がってしまいました。
……ということに気がついてからも、しばらくの間、SHElikesに在籍していました。憧れの人がいたし、大好きな仲間がいたし、素敵な環境があったから。それにもう少しやれば、デザインにのめり込んで技にできるかもしれないという自分への期待からです。
そんなこんなでずるずると引っ張りながらも、ついにSHElikesを退会する決断をしました。
これからのこと
目標は達成できなかったけれど、不思議なことに、将来への不安は和らいでいました。SHElikesでの勉強を通して、暮らしに明るさが増して、ちょっぴりだけど、自信がついたからかもしれません。
冒頭、自己投資とキャリア転換をすると書きましたが、職場は変わらず、新卒で入社した会社です。
ただ、会社の中で公募に手を挙げることでキャリアは変化していて、営業、web・SNS担当を経て、今は宣伝担当のひとりになりました。
SHElikesで学んだ、技にはできなかったデザイン知識もライティング知識も、とにかく全部、めちゃくちゃ役立っています。ひとつも無駄なことはありませんでした。
これだけでも、SHElikesへ自己投資してよかったなと思いますが、
・尊敬できるシーメイトさんとの繋がりをもてたこと
・たのしく色んな知識が身についたこと
・仕事にはできないけど、Adobeを含むツールの一部がなんとなく触れるようになったこと
・プライベートでも会うような大切な仲間ができたこと
・学ぶことの楽しさを思い出したこと
・すこし、自信がついたこと
こういったことも含め、心の底から感謝しています。
SHElikesだけでは何者かにはなれなかったけれど、わたしの人生に彩りを与えてくれた空間でした。
ここで学んだ時間を無駄にすることなく、元気に過ごしていきたいと思います。
おしまい。