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スウェーデンの極端な人たち

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一見のんびりしているスウェーデンですが、動き始めたら驚くべきスピードで変化していく社会や人々の行動変化の兆候について書いています(以前に個人ブログで書いた記事も転載しています)。
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#住宅

欧州核破砕中性子源と大麻ハウス

(2019年4月14日のブログ記事を転載、編集したものです) 北欧の大学街の欧州随一の研究施設私の住むスウェーデンのルンド市は北欧の中でも群をぬく歴史と格式を誇る大聖堂が街の中心にあり、そのすぐ隣から神学部を始めとするルンド大学の文系学科の学舎が広がる。そしてその外周には医学部や理系、工学系の学部が大学が発展していった時系列順にわかりやすく並んでいる。 キャンパスが終わるあたりで大学発の技術シードで起業する人たちにぴったりのサイエンスセンターやメディカル系企業のスタートア

スウェーデン発ドキュメンタリー『PUSH』で学ぶ住宅問題と国連特別報告者の仕事

気鋭のドキュメンタリー監督が次に選んだ社会問題は「住宅」(2019年8月31日のブログ記事を転載、編集したものです) バナナ産業の暗部に迫った『バナナの逆襲』や、車社会の問題点をあぶり出した『Bikes vs Cars 車社会から自転車社会へ』が日本でも上映されたスウェーデンのドキュメンタリー映画監督、フレドリック・ゲルテン。 スウェーデン出身の人気フットボール選手スラタン・イブラヒモビッチのドキュメンタリーでも知られる彼は、国際的な活躍を続ける今もスウェーデンに事務所を