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スウェーデンの極端な人たち

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一見のんびりしているスウェーデンですが、動き始めたら驚くべきスピードで変化していく社会や人々の行動変化の兆候について書いています(以前に個人ブログで書いた記事も転載しています)。
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2020年5月の記事一覧

小括、でもわからないことだらけ

今朝のswelogの記事を転載したものです。 今回のコロナ堝でスウェーデンは幼稚園や小中学校を休校にしなかったが、子どもたちが感染拡大の主な原因となることは考えられず、また高齢者の死亡率との関連性は低いと結論づけるレポートが昨日、Acta Paediatricaに発表された。 レポートをまとめたのはカロリンスカ研究所の研究者グループで、5月11日までに発表された世界中の700の論文の中から子どもの感染拡大への影響について述べられている47の論文を選び出し分析をおこなった。

スウェーデンと集団免疫

今朝のswelogの記事を転載したものです。 スウェーデンはコロナ危機にどう対応してきたかを4月12日に一度まとめた時に「スウェーデンの公衆衛生庁は”集団免疫を獲得して新型コロナウイルスに対抗する”という考え方を採用していない」と書いたが、自分でもなんだかうまく説明できていないような気がしていた。 公衆衛生庁のアンデシュ・デグネルが、昨日のインタビューでそのあたりをうまく答えてくれていたので、紹介します。 --- ストックホルム大学の疫学数理の教授トム・ブリットンのチ

もうスウェーデンだけ特別じゃない

これまで強固なロックダウンを実施してきたイタリアやスペイン、そしてスウェーデンの隣国のノルウェーやデンマークも、今週以降、外出禁止令を緩和し、今後は最善の方法を模索しながら社会を徐々にオープンしていくことになる。 世界の中でもユニークだと注目を集めていたスウェーデンの対策と、他のヨーロッパ諸国の対策の差は今後は徐々に縮まっていくだろう。人々は少しずつ時間をかけて社会に戻り、感染を拡大させないように細心の注意を払って暮らしていくことになる。 スウェーデンと、徹底した社会隔離