ココロとカラダ

12年前まで精神薬を服用していた。

同居に失敗し実家に逃げ帰って身を寄せたのだが、震え、動悸、めまい、吐き気、過呼吸などの体の異変が起こり始め、内科を受診したら精神科に紹介状を書かれた。
そこから服用を始め5年くらい飲んでいた。

ザワザワはたしかに減る。
でも消えない症状ももちろんあった。
薬を強くしてもらったこともあった。
ODしたこともあった。

そのうち症状は落ち着いてきて、薬を飲み忘れることが増えた。
医師にそのことを話すと、弱い薬に変えられた。

実家を出ることになり、医師が高齢のため閉業することを知り、そんなタイミングで東日本の震災がおきた。

震災後に一度医院にかかり、他院の紹介状はもらっていたものの、それ以降その医院にも他院にもかかることはなく、薬もなくなり次第やめていた。

薬がなくて辛いと思ったことはたまにあった。
でもそれも回数は減っていき、今にいたる。
「ココロの不調に伴うカラダの不具合」は年に数えるほどとなった。

ただ、ここ数日ザワザワと吐き気がおさまらない。
ツレに言われた言葉が引っかかり、ココロとカラダが不安定なままだ。

嫌な記憶がよみがえる。
吐き気で胸のあたりがムカムカして、昔のことをおもいだす。
それでも、私は生きていく。薬はもう必要ない。

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