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「経済力学」新しい学問構築に自ら挑む その16

 §13. 岸田文雄首相は30日の衆議院予算委員会で、日銀の黒田東彦総裁の10年間の評価について、「デフレではない状況を作り出したのは大きな成果だ。」と述べたそうであるが?

 岸田文雄首相は30日の衆議院予算委員会で、日銀の黒田東彦総裁の10年間の評価について、「デフレではない状況を作り出したのは大きな成果だ。」と述べたそうである。

 日銀の黒田総裁自身、これだけ異次元的に大量の円を刷って、金融市場にばらまいたのであるから、普通に考えてインフレにならなければおかしいのである。これまでは、他の先進国も、同じように金融緩和策を同調して行っていたために、インフレが表に出てこず、潜在的インフレとして、ただ単に、インフレが隠されていただけなのである。

 そして、貿易通貨国のアメリカが、金融緩和を、真っ先に辞めたことで、その影響で、円安に陥り、円の潜在的インフレが、ようやく表に出てきただけなのである。

 そのため、デフレでない状況を作り出したことが、大きな成果であるはずはない。その影響で、日本は不況下での物価上昇であるスタグフレーションを引き起こしたのである。日銀の黒田総裁は、スタグフレーションを引き起こしておきながら、岸田首相は、それを褒めて、一体どうするというのだろうか?

 ちゃんちゃら笑えてならない。

 日銀の黒田総裁の大きな失態は、数多くあるが、決して褒められる仕事は全くしていないと、私は思わざるを得ない。

 まず、日銀の黒田東彦総裁の失態は、金利をまったく上げてこなかったために、潜在的インフレを抑制してこなかったことで、潜在的インフレを見逃し、日本経済にスタグフレーションを引き起こしたこと、また、マイナス金利の導入により、日本経済を逆流させ、日本国民自体が、大きな金銭的損失を被ったことであろう。つまり、私たちの給料さえ、どんどん下がっていくような状況を作り出したのは、日銀の黒田東彦総裁本人の仕業なのである。

 そのような、ろくでもない仕事しかできない日銀の黒田総裁は、私は経済的に全く無能であったと思わざるを得ないのである。

 それは、お金が仕事をすることで、経済というお金の流れは、成長していくのであり、しかしながら、この三十年余りの間、日銀がお金のする仕事を抑制してきた結果が、今日の日本経済が衰退してきた、大きな理由なのである。

 そして、そのような、日本経済を衰退させてきた張本人が決して有能であるはずがないというのが、私の出す答えである。



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