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船舶用エンジン

今回は、船舶用のエンジンに関してです。
舶用エンジンのメンテナンスについて研究してる身として、仕組みや構造などに関してしっかりと学んでおくべきかなと思います。
また、舶用エンジンは自動車やバイクのそれとも大きく異なります。
そこらへんも、合わせて勉強していきたいです。

舶用エンジンは、その他の機器のそれに比べて、より2つの面での特性が求められています。それが

航海のための安全性能
圧倒的な経済性能

です。それぞれをさっそく見ていきます。

①航海のための安全性能
船は自動車と異なり、何日間も連続して稼働しています。これは、その目的や移動距離などの要因に関係することですが、舶用エンジンはそれに対応して稼働し続けることが求められます。
外洋船などは特に、一度港を出てしまえばそこは大海原です。途中にサービスエリアはありません。次の港まで止まれる場所はありません。
もしそんな状態で、エンジンが止まってしまえば、大海原を漂うことになります。
そのため、舶用エンジンには何時間連続で稼働させてもビクリともしないタフネスさが求められています。
また、万が一航海中にトラブルが生じれば当面は乗組員だけで対応する必要があります。
そのため、できるだけ分かりやすく簡単な構造にする事が、求められています。

ま、空の上の飛行機なんてその比ではないような気もしますけど…

②圧倒的な経済性能
いかにローコストで効率的に稼働できるか。
多くの舶用エンジンはガソリンエンジンではなくディーゼルエンジンが使用されています。
これは、ガソリンよりディーゼルの方が燃費が良く、燃焼条件も良いからです。
車での実験にはなりますが、1リットルあたり
ガソリン 19キロメートル
ディーゼル 21.6キロメートル
とかになるそうです。
もちろん車種や環境が変われば値は変化しますが。

また、使用されている燃料もC重油という石油の残渣油で低質で安価な燃料になっています。
実際に見て、例えばA重油などと見比べれば分かりますが"the残りカス"みたいな油です。
それを使ってでも走行させている舶用エンジンは本当に凄いです。
このように船舶エンジンには省エネローコストの追求が求められています。

以上のように、舶用エンジンを作る際には
安全性、経済性
が、他の機器より求められています。

研究や投稿内容にアドバイス、指摘等あればお願いします!
明日も何らかを投稿します。


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