【考察】風のバイアス(大井競馬場編)

こんな事がやりたかったので、掲題のように風とそれに纏わる「トラックバイアス考察」についてご説明したいと思います。
馬も人も物体である為に、少なからずも風の抵抗を受けると考えます。
そんな角度からの考察となります。

もし宜しければ、こんな考えもあるんだなぁと思って戴けると有難く思います!<(_ _)>
しかしながら必ずしもこれで当たる!と言った考察でないことを事前に申して置きますね。
何せ実際走るのは馬であり、乗る騎手であり、それぞれの当日の体調や馬場読み・戦法によっても変わるという事です。
なので参考程度に読んでみて下さい<(_ _)>
丁度、現在は大井開催ですしw

先ず注意事項です。
図表で見る大井競馬場について、緑色の図で見えていると思いますが、、芝コースが存在する中央競馬や地方競馬では盛岡競馬場と違い、こちらあくまでも平坦なダートコースのみの競馬場となっております。
勿論ですが、障害コースはございません。
尚、昨年(2023年)の9月に重馬場の馬体故障率や騎手への安全性を考慮して、門別競馬場や船橋競馬場でも使用されている水捌けの良い(以前のドロドロが無くなりました)、白砂のダートコースへ変わったために、それまでの軽い馬場からパワーが必要な重い馬場へ切り替わったことも特筆するところです。(←従って両競馬場の活躍馬がここでも結構走ります。)
まぁ解り易い取捨選択で申しますと、1年以上の長期休養明けで以前の大井競馬場の軽い馬場で好走例がある馬は、一旦軽視するなどの対策は一例となるかも知れません。
走破タイムを見ても一目瞭然で、過去に比べて少なくとも2秒程度現在の馬場では時計が多く掛かっています

では、早速です!!
最初に優位な脚質についてご説明を。

先ずは外回りについて。
大井競馬場は、ゴールまでの直線が長い(386m)から逃げ馬に厳しい(外回り)と言われます。
確かに、最後先行や差し馬に差されている場面を見ますよね。
正面スタンド前は東西南北で言うところの、やや北東寄りに作られているようです。
図では以下の通りです!

右回りのイメージ図だとこの様な配置だと思います。


いつぞやだと思いますが、武豊Jが「ゴール前で追い風になる、前行った馬が有利の中…」とコメントされている事がありました。
※このコメントを受けてからですが、レジェンドが仰ることですから絶対と思い、逆位相になってしまっているシステムは中央版・南関版含めて現在修正中です。(苦笑)
その為、追い風の場合はよっぽど追い風が強い場合でないと逃げ馬とは言えませんが、先行馬が残る場合が多く、次いで差してくる穴馬が2着を取るパターンが良く見られますね。
人気馬が外枠でその馬が先行の場合は、内の差し穴馬が2着(競られる事が少ないから些か漁夫の利的に)に来るというパターンです。
逆に内枠に人気の先行馬がいる場合は、外枠の差し穴馬が2着に飛んでくるといった具合。
荒れるレースの場合、ゴール直前で人気薄の差し馬が差し切って1着という場合も散見しますね。
もっと言うと、1・2着は人気サイドで、、3着にノーマークで何故にお前が的な12番人気とか飛んでくるのも、魔境と呼ばれる所以となっております。
これを言い出したら切りが無いですが、圧倒的1番人気(過剰人気?)な馬が複勝圏から飛んでいくとかとかとか(苦笑)
特に1番人気が複勝圏から飛びやすいレースを読み切るのも、難解な競馬場であると言えます。
なので、一概に騎手買いや目に見える走破タイムなどのデータが正しいとは言い切れないという事です。
最近の中央競馬もこの傾向が多いですよねぇ、、だから東西主要会場でも鬼の居ぬ間のローカル開催と言いたくなる訳です(苦笑)
実際のところ、穴馬が飛んでくるにはそれ相応な根拠が在ったり無かったりします。
無暗に地引網を張るより、要はそれを見抜く力が大事だったりしますよね。

出来ればその根拠たる要素の小さな一つとして考えたいのが、風のバイアスとなります。

前置き長くてすみません、次に風向が関わる事象。
こうなると立地的に、北西・南西・西南西・西の風が強いほどポジションを前目にとれる馬には追い風となります。
1コーナーから2コーナーで南風が吹いている場合も追い風となり、序盤スピードに乗れると思います。(勿論、出遅れ馬は割愛します。)
向かい風が強い場合は、南東・東南東・東・北の風で、逆に前に行った馬がよっぽど強い場合でない限り、馬場が前目の馬にタフになる為に、スタミナ切れで差し馬に差し切られる場面があると想定できます。
その為、より風量が多く強風になる程にその傾向が強くなる、思ってください。
逆に風量が弱かったり、風向は北東や北北東、無風なほどフラットになります。
方角として向かって北東は、そう、、正面スタンドが建っております。
北東風が遮られるのは、その影響ですね。
又、この傾向は長距離でも当てはまります。
1700m以降な長距離の場合、距離延長出走馬以外はスタミナが豊富な分を加味して決め手が強い馬や絶対能力が強い馬が着を取ると考えると、よっぽど強風でない限り風向や風量から受ける利点を受けにくいと想定します。
この場合はどの枠であろうと、脚質すら優位不利が少なくなる傾向です。
言い訳ですが、私が距離データ的にそこまで傾向が捉えられていないというのもあります。。。(レース数も少ない…)
実は中央版でも障害競走などはフラットにしております。
まぁ、突っ込みどころ満載ですけど(苦笑)
そのような理論となります。

次に内回り
内回りはホボ1600mの競争がメインですね。
こちらは上記図で見える通り1600内と表記していますが、こちらはゴールまでの直線が外回りと比べて短い(286m)為に、前に行った馬が残りやすいと言われています。
そんなこんなで直線が短い分で些か前残りが多い印象です。

それでは風向について。
これも実は外回りと実は変わらないです。
理由と合わせて説明するために、同じ描写となることはご理解下さいませ<(_ _)>
ゴール前向こう正面にて、北西・南西・西南西・西・南の風が強いほどポジションを前目にとれる馬には追い風となります。
正面スタンド前はどちらかというとフラットですね。
何しろデカい建物がw
南の風でない限り中間は影響を受けにくいでしょう。
先行馬や逃げ馬は、スピードがあって行き脚が速いために序盤向かい風であっても、前目のポジションは取れると想定します。
向かい風が強い場合は向こう正面で、南東・東南東・東・北の風が強いほど逆に前に行った馬がよっぽど強い場合でない限り、馬場が前目の馬にタフになる為に、スタミナ切れで差し馬に差し切られる場面があると想定できます。
ですが、強風により差し馬がゴール直前で差し切る場面も散見しますので、パドックなども参考にしながら複勝圏を狙うことが必要になります。
尚、フラットは同じ条件です。
(些か向こう正面では影響あるかもですが、微妙なラインですね。建物がデカいから大丈夫でしょう。)

因みに大井競馬場は、東京湾を東に見渡す地形となっており、結構海風の具合でバイアスが変わります。
魔境パターン?!にも陥りやすいので、レース前(1レース前とか)風に泳ぐ旗を参考にすることもあるかもです。。。(自然には勝てない故に、この場合はバイアスに落とし込むのが本当に難しいです…)

次に、開催最終日に行われる左回り1650mについて。
極めて特殊なレースですね。
ゴール前の直線は内回りに近く(300m)、やや先行馬が残るというか荒れる場合も鑑みると、1650経験がある専用機若しくは、左回りが得意な先行馬以外は差し馬が届く場合も散見されます。
尚、以下のような図となります。

左回りは、なかなか特殊過ぎますね


では、風向について。
こちらは、ゴール前の向こう正面で南東・東南東・東の風が強いほどポジションを前目にとれる馬には追い風となります。
3コーナーから4コーナーで北風が吹いている場合も追い風となり、終盤スピードに乗れると思います。
同じく先行馬や逃げ馬は、前目のポジションは早々に取れると想定します。
こちらも南の風でない限り中間は影響を受けにくいでしょう。
向かい風が強い場合は向こう正面で北西、南西、西南西、西、南の風が強いほど、逆に前に行った馬がよっぽど強い場合でない限り、馬場が前目の馬にタフになる為に、スタミナ切れで差し馬に差し切られる場面があると想定できます。
これらの傾向は、より風量が多く強風になる程にその傾向が強くなる、思ってください。
同じように風量が弱かったり、北東・北北東や無風なほどフラットになります。
この場合はどの枠であろうと、脚質すら優位不利が少なくなる傾向です。
又、先に述べた専用機や経験済みの馬、左回りが得意な馬などが出走する場合を予想に鑑みる必要がありますね。

風量風向についての情報は、流石に当日に大井競馬場で観戦しながらという訳にもいかないと思いますので、風向きや風量は以下のサイトで私は確認しています。
私の場合はこちらから1時間辺りの天気を表示して、システム入力する仕組みですね。


以上が、大井競馬場の風に関するトラックバイアス考察となります。
これに馬の能力や調子、戦法、枠、馬場状態などを加味して予想すると、より正解に近付けるかも…と思ったりするファクターです。
皆様のご参考になれば幸いです。
他の会場については、状況に応じて投稿を考えたいと思います!

私の場合の予想するにあたっての根拠ですけど、何か物理的な根拠や理由が無いと、感ピュータ―的で不確定要素な「今日はこんな軽い馬場で内前優位なトラックバイアスだから」とか言えないので、こんな考察を試みた感じです。

それでは、また!!

追記ですが、初稿より結構編集しています(;^_^A
実際に画で説明すると、システムへのデバッグ要素が観えてきますね。
本当にこういう投稿は、備忘録にもなって自分の為にもなります。
有難い話です。。。

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