こ(2018.10.3)

分身じゃない
後継じゃない
まして恋人じゃない

偶さか
わたしに宿って
わたしを通って
わたしに縋って
わたしを拒んで
わたしを無視して

やがて
わたしから離れて
わたしを忘れ
ある時
わたしを思い出し
わたしを振り返り
わたしに手を差し出す

その手を
わたしは
そっと払う

偶さか
わたしを経ただけの
大切なあなたは
ただの
あなた自身であって欲しい

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