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徒然

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観劇の感想、つぶやき、つらつらと思うことなど
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#観劇

『ひとよ』をみた

「昨年秋に映画化されたKAKUTAの代表作。新キャストを迎えて5年ぶりの再再演!」←フライヤーより。 コロナの影響で、当初予定されていた日程と劇場を変更しての上演。 下北沢と言えば、の本多劇場である。 …あれ?わたし…ひょっとして本多劇場初めてか?! 東京在住で「趣味は観劇です」なんて言ってて?…いや、そんなはずは…でもここで『○○』を観たぜ!という覚えが……抜け落ちる記憶、作られる思い込み。まあいいや。 その本多劇場、やはりコロナに対しては厳重警戒であった。 初めて見たとき

『赤鬼』をみた

ヨガばかりしている間に、すっかり情報社会から遠ざかり、そもそもこのコロナ禍でどうせ(怒)演劇なんて(泣)やってないし(哀)、と油断していたら、そろりそろりと各劇場が再開しており、東京芸術劇場の再始動として芸術監督の野田秀樹氏作・演出で東京演劇道場の道場生による『赤鬼』が上演されることを知ったのは公演直前だった。 …マ・ジ・カ・ヨ……もうチケットなんて、ハハッ無理っすよね…と、やさぐれつつ探りを入れたら、なんと追加公演分がまだ残っていた!またこういうところで運を使ってしまうわた

2020年観劇はじめ

<script type="text/javascript" src="http://stage.corich.jp/stage/105423/embed.js"></script> うまく貼れたかしら。 今年はこちらで観劇はじめといたします。ちょっとした繋がりがあって、頼まれたわけじゃないけれど、宣言ついでに宣伝を。 とてもそそられます。年の初めに、人類最初の女性のお話というのも乙なものではないでしょうか。

DULL-COLORED POP『マクベス』をみた

DULL-COLORED POP『マクベス』@KAAT神奈川芸術劇場、初日を観てきた。 主宰の谷賢一さんがTwitterで「初日!初日空いてる!初日に来て欲しい!」と頻りにツイートしていたので、そんなに言うなら、と。 前回『福島三部作』で初めてダルカラさんを観て、そのピュアさ・ひたむきさに感銘を受けると同時に、若干の居心地の悪さも感じていたひねくれもののわたしだが、あの熱い福島の後にシェイクスピア、その振り幅にも興味がわいた。結果、まんまと口車に乗って正解。面白かった! ※以

『アテネのタイモン』感想にかえて

10/31のマチネを観てきました。世田谷シアタートラムにて。 普通に感想を書こうかと思っていたのですが、どういうわけか詩がひとつ出来たので、そっちにします。たくさんの見巧者が優れた感想を書いていることでしょうし、今の世の中ちょっとググれば大抵のことはわかった気になれるので、詳細はそちらへ譲ります。 痕跡(2019.11.1) あなたが抉った穴は あなたしか埋められないのだから 鳴りやまぬ風の音を 聞き続ける耳を 底知れぬ穴の奥を 見つめ続ける目を 塞ぐこともできないのだ

企画室磁場『Sound Of Scenes』

<script type="text/javascript" src="http://stage.corich.jp/stage/103102/embed.js"></script> 昔馴染みが声の出演などで関わっている舞台公演です。 なかなか面白い企画だと思います。 会場も面白いです。元は銭湯とボーリング場だった廃墟。 地下がイベントスペース、2階が展示・稽古場とカフェスペースです。 北千住は飲食店も充実していますので、観劇前後のお食事やお酒も楽しいと思います。 廃墟好き

iaku『あつい胸さわぎ』を観た

以前から評判を目や耳にして、いつか行こうと思っていた。 このところ、いわゆる「演劇」の「概念」をアレコレするような、「客だからってぼーっとみてんじゃねぇよ!」と言われているような作品、観客もアレコレ頭を使って「今・わたしは・何を・見せられているのか?」「ここでは・何が・行われているのだろうか?」と考えながらみて、後でアレコレ総括しなければならないような作品が多かった。概してそういう作品にはアレコレ長い感想ツイートがされているからきっと他の人もそうなんだろう。いや決してディスっ