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やっぱりマジックザギャザリングは面白い

 コンピュータゲーム、マジック・ザ・ギャザリング・アリーナで、新しいセットがリリースされた。イニストラード・真夜中の狩りだ。ダウンタイムなしで実装に取り組んでくださった中の人、ごくろうさまです。ずっとスタンダード2022のデッキで対戦をしていたので、まだ新しいパックを開封していない。事前販売の50パックセットを買ってあるのだが、なにしろ僕はテキストを読むのが遅いので、(頭の回転もなんだかもっさりしているので)新しいカードを把握するのが大変だ。本気でトーナメントを勝ち上がっていくのは難しいだろう。(なんとかミシックにたどり着ける程度だ)カジュアルに楽しむくらいがちょうどいい。それにしてもマジックは新しいセットがリリースされるのが早いですね。フォーゴトンレルム探訪もまだ堪能し切っていない感がとてもある。滅多に出ないよりは、コンスタントに発売してくれた方がうれしいんだけれどね。紙のほうも、ポケモンカードのように、投資の対象になってパックが全然買えないというような状態になっていないのはありがたい。カードゲームファンにとっては、時々パックを開ける楽しみが必要なのだ。
 マジックはミラージュと第5版から始めた。書店の店頭で買ったことを覚えている。パックから出たリバイアサンの豪快なイラストに想像力を刺激された。(そのリバイアサンのカードは未だに手元にある)インターネットがない時代だったから、プレイのやり方がわからなくて、スターターパックに入っていた小さな冊子を読んで、なんとなく理解して遊んでいた。カードと同じくらいの大きさの小さな冊子だったので、読むのが大変だった。どれがレアカードなのかもわかっていなかった。今みたいに、エキスパンション・シンボルが色分けされていなかったし、偽造防止のホログラムもついていなかったから。レアリティがあるということを知ったのは、少し経ってからだったと思う。
 そんな状態からアポカリプスくらいまで遊んでいたが、仕事をやるようになったら、マジックから少し遠ざかってしまった。相変わらず発売されているのは知っていたし、新たなるファイレクシアで一瞬だけ戻りそうになったけれど、結局離れて、ようやく戻ってきたのが、ストリクスヘイヴンだった。たまたまセブンイレブンのレジのところにブースターパックが置いてあって、気まぐれで買ってみた。魔法学院が舞台になっていることに興味をひかれた。パックを開けてみたら、カードの枠が変わっていたり、ミスティカルアーカイブと言われるカードが入っていたりで、俄然興味が湧いてきた。インターネットで調べてみたら、山のように情報があった。昔は、デュエリストか、ぎゃざという雑誌でときどき情報が入ってくるしかなかったのに。YouTubeで上手なプレイヤーの動画も見られるじゃないか! 昔はカードショップの店頭で30分くらいのプロツアーが放映されていたのを何回も繰り返しみていたのを思い出す。ジョン・フィンケルが何やら語っていたのを覚えている。「僕は、頭の回転が早いから、次にどうすればいいのかわかるのさ」みたいな事を言っていて、すごいなと思った。日本人は謙遜しがちですよね。
 そこからさらに情報収集をして、アリーナにたどり着いた。iPhoneでマジックができるなんて素晴らしすぎる。もらったパックを開けて最近のカードをチェックしたり、チュートリアルで遊んでみた。しかし練習が終わると、bot戦を選ばない限り対人になるんですよね。これはなかなか緊張した。マナバーンがなくなったのも知らなかったし、プレインズウォーカーという、よくわからないカードもある。操作にもたつきながらも、しばらくやってみたら、これが実に面白かった。小さな画面にマジックの全部を表現できているところがすごかった。
 フォーゴトンレルム探訪のリリース予約のタイミングで初めてオンラインゲームで課金した。よくあるガチャは課金しようと思えたことがなかったが、マジックの場合はブースターパックを買うという形なので入りやすかった。よく考えたらブースターパックも何が出るかわからないガチャみたいなものなのだが、僕はトップレア以外のカードも好きで、デッキを考えるのが面白いので、どのカードも無駄にはならないのだ。本気で好きなゲームに課金するのは、決して悪いことではないのだと考えが変わった。ワイルドカードという、何でも好きなカードに変えられる仕組みがあるのも良心的だと思う。紙のマジックよりも、あまりお金をかけずに良いデッキを組めると思う。同じカードを複数のデッキに同時に入れることができるのも紙にはできない芸当だ。シャッフルもしなくていいし、カードは傷まないからスリーブに入れなくてもいいし、保管場所もいらない。紙のカードは扱う楽しさが醍醐味だという意見もよくわかるし、フォイルカードが出たりすると嬉しいのも本当にその通りだと思うが、とりあえず僕はマジックでデュエルがしたかったみたいだ。プレイに夢中になって、任天堂Switchを遊ぶ時間がまるでなくなってしまった。今度スクウェア・エニックスから出る「ドラゴンの島」というカードゲームが気になっている。すごくセンスの良い、クールなゲームデザイン。こういうのを作れる人っているんだよねえ。

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