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京都 哲学の道の桜 in HUTOGRAPHER19

若王子橋にゃくおうじばしから浄土寺橋まで
小さな琵琶湖疏水分線に沿った小道
日本画家橋本関雪かんせつが寄贈した関雪桜の下を
壮年の哲学者と同じように逍遥す

歩行禅を気取り気取り歩めども
心は一点に定まらず千々に乱れ
やがて桜並木の端で散り落ちる

我もまた哲学徒の端くれであったものを
今はただ桜の散る舞いにこころ塞がれる


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