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『空への助走 福蜂工業高校運動部』

壁井ユカコ 著/集英社文庫(小説)

『2.43清陰せいいん高校男子バレー部』という小説がある。
 その名の通り清陰高校の男子バレー部の物語。
 アニメから入り、アニメの放送終了から1ヶ月後ぐらいに「あれやっぱり面白かったなー」と思って原作を揃えた曰くつきの。
 2.43は泥臭くて熱い。
 文字だけでこんなに手に汗握ることがあるのかと驚いた。
 バレーボールには全く興味がなかったのに、春高も見たし、バボちゃんも描いてみた。
 noteを知ったのも2.43の最新話が読めるという事からだったので、しばらくの間noteは集英社の何かだと思っていた。
 読んでちょっと人生変わったぐらいに思った。
『空への助走』はそんな2.43と世界を同じくする青春物語。
 2.43で清陰高校のライバルだった福蜂ふくほう工業高校バレー部始め、柔道部、釣り部、他校のテニス部、陸上部などが登場する。が。

 これ胸キュンのアレだ!!

 2.43も青春に照れるところは多々あれど、ここまでじゃないよなあと思うぐらいの容赦ない青春。
 特に表題作『空への助走』は完全なる少女漫画!よく出来てる!あがががが…。

 見せ場はもちろん熱いスポーツの場面で「やっぱり2.43好きだわ〜、壁井さん好きだわ〜」と思った。
 なんとなく、清陰より福蜂の方が人気がありそうなので(私は清陰が好き)、福蜂キャラを愛でるためだけの浮ついたスピンオフかとも思ったけど、ちゃんと2.43の世界だった。


 全編福井弁です。すげえげ。

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