いれたての緑はデファクトへの挑戦

某ブランドAによる「あなたの緑茶は何色?〇〇だけのいれたての緑」は、とても挑戦的なコピー。しかもテレビCMでは、透明な緑であることを見せている。
某ブランドBは、2010年来「急須でいれたようなにごりと旨み」と継続して消費者に訴えかけてきた。時間をかけて、にごりが美味しさの基準として浸透するようにブランドエクイティを築いてきた。ペットボトル入りお茶飲料の一つのデファクトになった。
ブランドAの「いれたての透明な緑」は、ブランドBよりベターだと直接的に表現するのではなく、違うアプローチでベターだと暗示している。「いれたての透明な緑」が実際優れているか、美味しいのかどうかの議論は横に置いておいて、明らかに、ブランドAがデファクトの「急須でいれた様なにごりと旨み」にチャレンジしているのだ。「にごり」vs 新参の「透明な緑」の戦いになっている。
果たして、美味しさの基準が塗り替えられるのか?消費者はどの様に思っているのか?目論見通り、ブランドAの方がいいと認知する人たちは、どのくらいいるのか、調べてみたいものだ。観察継続中。

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