ブランドは誰のもの?

以前、「ブランドは誰のもの」というブログを書いた。
SMAPの解散の時に書いた。そして、昨日V6の解散のニュースに驚き、同じことを思った。しばらく前に書いたブログを以下に再掲します。
「また世の中に出ていない場合、ブランドは企業があたためる卵のようなもの。なので、この時点では、企業のもの。製品と製品に付随した様々なものやことがブランドの設計図に含まれる。
製品が世の中に出て、努力の結果、ブランドとして浸透した場合、ブランドは誰のものなのか?ブランドに良い意味イメージを持ち、好ましい使用経験を持つのはエンドユーザーだから、ブランドはエンドユーザのものと考える。
ブランドが広く浸透すると、エンドユーザーの抱くイメージや期待に答える、あるいは期待以上の経験を、企業は提供しなくてはならない。
間違っても、エンドユーザーの期待を裏切るようなことをしてはいけない。もしかして一瞬に嫌いになってしまうかも知れない。一旦嫌われると、また好きになってもらうのは、最初に好きになってもらうより、もっと知恵と時間と費用がかかる。エンドユーザーからの意見、インプットなしにブランドをどうこうするのは賢くないやり方。
ブランドという観点から考えると、成功を収めたSMAPブランドはエンドユーザーのもの。急に解散するとかしないとか、エンドユーザーのことを考えないで、奪い去るのは賢くない。SMAPの売上は、彼らが属している企業のものだが、売り上げをもたらしているのは、このブランドを好む人たち。この点を、もしかしたら、会社は忘れているのかしらと思う。ブランド育成の観点からは残念だし、もったいない。」

と、その当時にブログを書いた。

以来、次々と、浸透し愛されている高いブランド力を持つTOKIOも嵐も、今度はV6までもなくなるという。置き去りにされるエンドユーザーのなんと多いことだろう。会社は、ブランドを切り捨てるスピードで、これに代わるブランドを立ち上げることは容易ではない。好みのブランドを取り上げられたエンドユーザーたちの心の中には、まだSMAPが生きているようだ。今での再結成の可能性を探し求めている。良いブランドとはこういうもの、エンドユーザーに愛され続けている。



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