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列車はいいね『恵比寿と目黒の間』

昨日、渋谷駅から山手線で五反田へ行きました。
昼間だったし最後尾の車両ということもあって車内はとても空いていて、しかも陽がほどよく差し込みポカポカの穏やかな世界でした。私は車内アナウンスや発車のメロディーに聞き入りながらスマホも見ず、なーんにも考えずにただふんわりと座っていたのです。唯一思ったのが『私ただ座ってるなー』でした。それくらいただただ何もせずふんわりと座ってたんですよ。

で、恵比寿を出た後、なんとなく振り返ったんです。外の景色を見ようとしたわけでもなく何も考えずにただ振り返ったんです。顔を右に向けただけ、といってもいいくらいに。すると、

ぶぉぉぉぉ!!!!金太郎ぅぅぉぉぉー!!!!

なんと、すぐ真下に金太郎が来ていて、そのまま私の乗る山手線の下をくぐっていったのでした。なんやこれは!(金太郎とはEH500という機関車のことです。前掛け姿でまさかり担いだ人が走ってきたわけではないです笑)

それまでの静かで穏やかな時間が一瞬にして大パニックワールドと化しました(私だけ)。まずいきなり金太郎がいたのもビックリでしたし、その場所の線路が立体になっていて山手線の下を別の線路が通過していく構図になっていたのもショーゲキでした。
頭が追いつかず状況が把握できないまま、私は私の電車の下へ続々と潜って行くコンテナを、変な唸り声を上げながらただただ見送ったのでした。そして、今のは一体なんだったのかと正面の窓を見るでもなく眺めながらしばし呆然・・・。すると、


ぶぉぉぉぉぉ!!!!まーたー来ーたー!!

目の前に先ほどの貨物列車が再び現れて、今度は私と併走しているではありませんか!なんなのだこれは!

と再びパニックになっていると(私だけ)、ちょうど五反田駅に到着しました。電車がホームに止まり慌てて飛び降りると、さきほどの貨物列車はそのまま走り去って行きました。

《 完 》


いやはや。めちゃくちゃすごかったです。ここのところずっと演目作りでまったく貨物列車ウォッチに行けていなかったので、いよいよ幻覚が見えてしまったのかと一瞬本気で思いましたが、とにかくあまりにもインパクトありありの体験でした。


ということで、考察します。

①まず目黒駅の記憶がまったくない。
これは大興奮ゆえ仕方ありませんね。

②私が見たこの大パニック貨物列車は時間からいってたぶん3086列車。

③しかも、かつてから一度見て見たいと思っていたいわゆる山手貨物線を走る貨物列車!(まさか移動しながら見られるとは思ってもなかったなぁ)

④金太郎列車が山手線をくぐっていった場所というのは、ちょうど山手線と埼京線の左右が立体で入れ替わるところで、長者丸踏切という一部の皆様にとってのワクワクスポットとして有名な場所の模様。

⑤この長者丸ゾーンで3086列車とドンピシャで合流出来る山手線に乗れば、走りながら金太郎列車を二度も楽しめる!(山手線最後尾推奨)

⑥ちなみに3086列車は札幌から来て名古屋まで行く長距離便。熱い!かっこいい!嗚呼、物流!

これめちゃくちゃよかったなぁ。まるで3086列車がくね〜っとすり寄ってくるみたいな感じですごい楽しかったです。

おそらく私が山手線の最後尾に乗っていなかったら、五反田駅での併走しか体験できなかったと思います(これだけでも嬉しいけれどね!)。

ということで、ほんのちょこっとの用事で五反田に行ったにもかかわらず、思いがけず大体験が出来て大大満足。帰りは意味もなくバスで帰ってみました。


なんだか乗り物三昧です。


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