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続・貨物列車が呼んでいる

『貨物列車が呼んでいる』の続編でーす。

(前回のはこちらですよ↓)


さて、機関車のウェルカムパフォーマンスに魅了され(機関車的には単に仕事中なのですが)テンションが一気に上がり、通路橋がある新川崎駅までスタスタと歩き進みました。

階段を上がり橋の通路に出ると、わずかに通行する人の中に明らかに違うモードを放っていたのが
①散歩風のユルい兄さん二人組 
②お父さんと一緒の小学生ボーイ 
③橋の隅っこでじっと佇む見るからに黒帯の鉄師匠風

このみなさまのことをなんとなく気にしながらも風景を見渡してみると、おぉ!全貌がよくわかる!

貨物の先頭があるあるある!なるほどー、こうなってるのかー!

橋の反対側も行ってみると、

むおぉぉ!よくわからないのになぜか熱いものが込み上げてくる風景。熱い!熱い!

しかし列車の動きそのものはあまりなく、貨物列車というものはそんなに頻繁に動くものじゃないんかねぇと思いながら汗だくで橋を行ったり来たり止まったり。

すると、少し離れていた小学生ボーイがお父さんの手を取り橋に足早に戻り、兄さん二人組がススっと橋直結のビルの階段上に移動。なんだろうと思い角に佇んでいた鉄師匠の方を見ると、いつの間にかごっついカメラを構えてスタンバイオーケー状態になっていました。なになに?なにごと?
すると、

めっちゃ長いタンク車が通過した!

おぉぉ〜。おぉぉ!!みなさん知っていたのか!というか見事なフォーメーション!師匠のベストポジを軸として小学生ボーイは真横から、ユル兄さんたちは上から見下ろす角度という、なんとカッコえぇ!

そこからというものの、よく見ればじっと止まったままと思ってた機関車もちょこちょこポジションを変えたりしてけっこう頻繁に動いていることがわかりました。

あ、あそこ動いた!お、今度はこっちに来たなと見ているとユル兄さんたちはまたユルく散歩を始め、小学生ボーイもどこかへ消えていきました。

すると今度は黄色いスカート姿のとても上品なお姉さんが颯爽とこちらにやってきました。暑いのでちょっと階段脇で風景見ながら一休みしようかしら、といった感じでステキです。
ところがそのお姉さんがカバンからサッと取り出したのは、なんとタオルではなくカメラ!お水でもなくカメラ!ちっこい扇風機でもスタバでもなくカ・メ・ラ!そしてパッと構えてカシャカシャやり始めたので慌てて辺りを見渡してみると、

・師匠またガチで構えてる 
・ユル兄さんたちもさっきのポジに戻ってる
・小学生ボーイも戻ってきた

そしてまたしても目の前を、


タンク車が走っていった!おぉぉ!

お姉さんが加わって新たなフォーメーションが展開されました。お見事!なんと鮮やかで華やかなフォーメーションなのだ!
そしてお姉さんはこのタンク車を取り終えると、風の如く去って行きました。一体何者なのだろうか。ほんとにカッコえぇ。惚れた…

実はこのタンク車を以前立川方面で見たことがあって、それが同じものかどうかこのステキなお姉さんに教えてもらおうかと密かに思っていたので、あっさりと消えてしまってとても残念でした。


しかし覚醒した私は残念だと思いつつも、気づくとなんと反射的に橋の角のポジに向かい『あの、すみません。今のタンクは立川の方に行くやつですか?』と

鉄師匠にいきなり質問した!

またしてもハンドルを切る私。ユル兄さんたちの方がどう見ても話しやすい感じだったのですけれどね、やはりここは師匠がよいだろうと。人生の分岐点がやってきた時はより濃い方を選ぶべし、の心意気です。2、3聞くとはじめビックリ顔でしたが丁寧に簡潔に教えてくれました。汗だくで覚醒した前髪ばかり妙に短いザリガニのTシャツを着た女がいきなりタンク車について質問してきたら、普通ドン引くよなぁと後で思いましたです。師匠いきなりでごめんよぅ〜butありがとうございました!

いやはや、貨物列車ってなんともときめくのはどうしてなのだろう。

これは絶対に曲にしなきゃだね。

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