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妖怪人間ベムロス

昨朝Twitterのトレンドに『鬼滅の刃ロス』が上がっていました。なるほどそうだよね、そうなるよね。日曜深夜のお楽しみ『鬼滅の刃』が終わってしまいファンの皆様はさぞかしさみしいサンデーナイトとなったわけで、分かりみしかない私です。なぜって私も同じくロス状態でしたから。サンデーナイトのささやかなお楽しみがないなんてむなしすぎる!です。まぁ私の場合は鬼滅ではなく『妖怪人間ベム』の方なのですが。

tvkでやっていた『妖怪人間ベム』。やっているのを偶然見つけてから毎週日曜の夜がとてもとても楽しみでした。異国情緒漂うあの独特な雰囲気、建物や家具とか、悪い人たちの着ているスーツとか(基本茶色いスーツを着ているんですよねなぜか)、放送がはじまったのが1968年ということで我が趣味どんぴしゃな時代背景ということもありすべてがツボ。
特に音楽がすこぶるかっこえぇ。まずジャズバンドの演奏というのがすでにかっこいいですし、毎回使われる定番のフレーズがいくつもあるんですがそれらもう全部サイコーです。悪が近づいてくる時に流れるボンゴのカポカポ音なんてテンションが上がらずにはいられにゃいですよ。そんなムード満点な世界のなかでベムベラベロの3人組が人知れず悪と闘うのですからキタキタキター!と声をあげたくなる。『たまやー!』とか『よ!成田屋!』みたいにね。というよりも掛け声をかけたくなるシーンだらけなんですよね。ベラなんて登場しただけでカッコいいですし、ベムが妖怪に変身する時に言う『ウガンダー!』とかもなんだかよくわからないんだけれどなんかいいし、ベロが困った時に叫ぶ『ベェムゥ〜!ベェラァ〜!たーすーけーてぇー!』も毎度感があって大変なシーンにもかかわらず微笑ましいと言うか、出ました!と声をかけたくなるところだらけです。私的にはベラ姐さんの闇の中から顔だけ出す謎の妖術をいつも心待ちにしていました。ベラカッコえぇ!

そんなファンキーな妖怪人間ベムの世界ですが、当の3人組はガチの真面目かつ切なくて超ブルース。最終回ではベロちゃんの魂と体が別々になってしまうという大惨事が起こりましたが、しかしそのことで

①どうやったら人間になれるか気がつく
②けどそのためには人間の魂を死なせることになる
③てゆーか悪を倒せば人間になれるんじゃなかったのか、マジか…

と、大混乱になりながらも結局人間になる道を選ばなかったのです。あれほど『早く人間になりたい!』と歌っていたのにも関わらずです。しかも今まで通り人間のために悪を倒していこうと前を向くベム、それに従うベラ。ベム男前すぎるよぉ〜!ベラさすがだよぉ〜!と、新たな決心をした次の瞬間に人間のしわざで火事に巻き込まれるとか。人間ひどいよぉ〜!

焼け跡に残っていたベムのハットとベロちゃんの靴とベラのマントが月曜の朝になっても頭から離れず、やり場のない気持ちでいっぱいだった『妖怪人間ベムロス』のマンデーモーニンでありました。


あー、また再放送やらないかなー。


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【Radio Beer Time】
ラジオビールタイム#6です。寝る前のまったりタイムに是非!お題はお相撲です。
2022.2.8放送分ラジオビールタイム#6 司会 横藤田陽子















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