続・団体
きっちりと定刻に出発した我々団体でした。
（前投稿の『団体』はこちらです↓）
私の席は6両編成の6両目。出発前に運転席を見に行きがてら皆さんの様子をなんとなく見てみると、工程表に釘付けな人、座っているだけで大満足そうな人、コーヒーを飲んでいる人、すでに缶チューハイをやっている人、ビールな人などなど皆それぞれでした。それを確認できてひと安心！私もリュックの中に２缶とおつまみをしのばせて行きましたからね。なんたって遠足だもんね。よしよしいいぞ！と思いながら席に戻ると、ぴゃっ！とほんの少しハスキーな音と共に列車がすぃ〜っと走り出したました。出発です。それにしてもなんて滑らかな走り出し！
さて、第一の目的地は『黒砂信号場』です。千葉方面へとどんどん走っていきます。途中グイッと端の線路へと移動したのが伝わってきました。総武線の駅を少し離れた位置から次々と通過していきます。外は雨。我々静かな団体は曇る窓を時折そっとふきふきしながら、おとなしく黒砂信号場に到着しました。
おぉ〜、何にもない！この場所が黒砂信号場です。ここにてしばしの停車です。ただただひたすらじっと外の信号場を眺めながら過ごすこと約15分。あらためて本当に濃いツアーに参加したのだなと噛みしめながら過ごしているとアナウンスが入り、ここから方向転換をするので座席の回転を、とのことでした。
ちなみにルートとしてはこんな感じ。
座席の回転かー。どうやるんだろう？と思う間もなく、前方から順に皆くるくると無言で席を回転させていました。そしてその波はあっという間に私の前の人までやってきました。早い！皆回し慣れているプロばかりのようです。慌てて前の人のやり方を見ると、
はは〜ん。座席の脇のペダルを踏むのね！
ということで私も無事に座席の回転に成功。それと同時に我々最後尾の車両は先頭車両へと変身を遂げたのでした。おぉ！
雨の黒砂信号場を静かに存分に味わい、今度は次なるポイント『新小岩操車場』へ先頭車両として向かいました。来たルートを戻るのです。ところどころでカメラを構えて待つ人たちを発見したり、別の線と交差したり、行きで気になったおもしろい看板をまた見たりしながら新小岩操車場に到着しました。
うぉぉ！またしてもこの風景！再び自分がとても濃いツアーに参加していることを激しく感じつつ、ここにて今度は20分程停車＆座席回転タイムです。皆先ほどよりもさらに手際良く回転し再び着席すると、皆それぞれ静かに窓の外を眺めたり、あるいはただじっと座るなどしてあらゆる方法で新小岩操車場を感じ取っていました。すると向こう側で缶ビールをプシュッと開ける音が！いい感じです。楽しい音！嬉しい時の音です。この音を聞き、通路を挟んで反対側にいたおじさんが呼応するかのようにカバンからロング缶を出しプシュッとな。わかる！おじさんわかりますともよ！と私も呼応しそうになりましたが、この時時刻はまだ午前9時。もうちょい待つか。
ということでGoogleマップで自分のいる線路を細かく確認したりして新小岩操車場タイムを過ごしていると列車が動き始めました。
さぁ、ここからいよいよ私のお目当てポイントへと突入です！
旅はまだ始まったばかり♪
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