続・椎茸ソバ
椎茸ソバ、続きます。
(『椎茸ソバ』をまだお読みになっていない方は是非こちらからどうぞ↓)
椅子にちょこんと座り椎茸ソバを待つおじいさん、そしてそのおじいさんの椎茸ソバに気持ちが全振りな我々でした。椎茸ソバがどんなものか見たくてたまらない私たちを焦らすかのごとくなかなか出てこない椎茸ソバでしたが、『椎茸ソバお待たせしましたー!』のホール担当姐御の通る声と共に、ようやくおじいさんの元へと運ばれていった椎茸ソバは、
よく見えなかった…
思わず椅子から少し腰を浮かせて身を乗り出してしまいました。お兄さんを見るとお兄さんも体を前のめりにしてなんとか見ようとしているのがわかりました。たぶんお兄さんからもよく見えていなかったです。どうしても見たいのでさっさと食べ終え、店を出る時になんとかチラ見ようと工夫してみましたが、うーん!やっぱり見えないっ。
ということで、幻の椎茸ソバに限りなく近づきつつも見れずじまいになってしまった椎茸ソバだったのでした。残念!
やはりもう自分で頼むしか道はありません。覚悟を決めて登頂するしかないのです。
さて、ここで二葉のシステムを説明しますと、二葉は注文するとホール担当姐から厨房に向かって品名が口頭で伝達されます。姐の声はめちゃくちゃよく通ります。例えばタンメンを頼むと『タンメーン!』といった具合で厨房に伝えられるのですが、これが実にいい響きなのです。これは本当に聞いていて心地いい!なのでこの姐御の品名発表を聞いて、まだ何を頼もうか迷っている人たちが『あ、それいいな』とつられて同じものをたのむということが時々あるのです。PR力の高いナイスなシステムなんですよ。(ちなみに声と言ったら赤羽まるます家の姐御のメニュー伝達の声もシビれます!)
そしてさらに、これによって店内に小さな流行が発生することがあるのです。私も今までこの小さな流行の波に何度も乗りましたし、また流行を作ったこともありました。ある時は、
女性客がオムライスを頼んだ
↓
姐御『オムライスーッ!』
↓
私『オムライスお願いします』
↓
ちょうど入って来たおじさん『オムライスちょうだい』
↓
オムライスを食べる我々を見た人『オムライスで』
といった具合で大流行が巻き起こり、視界がオムライスだらけになったこともありましたよ。
と、時々に流行が起こるナイスなシステムですが、頼んだものが厨房だけでなく店内にいる全員が把握、という側面もあるわけです。つまり私が椎茸ソバを頼むということは、それによって椎茸ソバの流行が発生しうる、かつ、私が『椎茸ソバの女』になる瞬間でもあると。オムライスの流行主のお姉さんは私の中で『オムライス姉さん』でしたし、かつて椎茸ソバを頼んだおじいさんは『椎茸ソバじいさん』として今もなお私の心の中で生き続けているのです。もしも私が『椎茸ソバ』を注文し、誰かがそれに釣られて椎茸ソバをたのんだとしたらきっとその人の中で私は『椎茸ソバ女』に確定ですし、見ず知らずの人の心の中で私はずっと『椎茸ソバ女』として生き続けて行くことになるのです。まぁそれはよしとして、そもそも椎茸ソバのことを何も知らない初心者の『椎茸ソバ女』が流行を作ったりしたら、それはそれでなんとも無責任なことだよなぁと、それならばせめてお店がすいている時にひっそりとかの方がいいのではないだろうかと、登頂アタックのタイミングを見計らっていたのですが、なにしろ二葉は大人気で常に満席、何年も経過してしまっていたのでした。ゼェゼェ!
ところが、その時が先日ついにやって来たのですよ。
おぉぉ!
<続く>
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5月のビールタイムの様子をほんの少しどうぞ!
『列車はいいね』ヒロコフォン with 羽立光孝(bass)
この曲は次のライブでも演奏しますヨ↓
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2023.9.3(Sun)ヒロコフォンソロライブ『ビールタイム25』@渋谷公園通りクラシックス
我が妄想貨物列車が駆け抜ける演目『2080レ』、そして浜川崎のオアシス物語『世界を支える立ち飲み屋』をソロで披露します!
どうぞよろしくお願いいたします♪
すでにご予約いただきました皆様、心の底からありがとうございます!!
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夏のTシャツ作りました。ドット柄 go! Tシャツ3色あります。是非みんなで着よう着よう!
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