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地域猫レオ450

おい!レオ! トラさん、久しぶり! おまえ、リュウがミナさんちに引き取られる事知ってるか? えっ!?本当? ミナさんは竹内さんの娘だろ?と言う事はおまえら、兄弟になるのかな。 そうなんだ。知らなかった! となると、シュンスケに会えるな。レオは期待に胸を震わせるのだった。

あっ!レオくん、お帰り! 竹内さんが声をかけてくれた。ミナさんが来ている。あれ!?横にいるのは!? あっ!!シュンスケだ!!
僕は思わず、シュンスケの方に向かった。シュンスケは僕を覚えているだろうか?
すると、シュンスケが僕の顔をじっと見つめ、次に僕の頭を撫でた。
そして、確信を得たかの様にうなづき、呟いた。
やはり、マルだ!

シュンスケ、気づいてくれたんだ!ずっと会いたかったよ!シュンスケ!
ミナさんも竹内さんも、そんな僕らを見て、キョトンとした表情をしていたが、シュンスケが僕の顔や身体、動き、それに頭のタンコブが決定的証拠となり、ずっと探していたマルという猫だと確信した事を告げていた。

そして、話は急展開し、僕を実家に連れて行き、リュウと共に飼い猫として育ててくれるとの事だ。
そして、もう一つのビッグニュース!!
シュンスケとミナさんが婚約し、実家に同居するとの事。何れ、竹内さんも実家に帰る予定だそうだ。

やっと僕にも幸せが訪れる。色々な事があったけど、僕にとって、最高の居場所が出来るんだ。
大家さんやおばさんにも久々に会える!
よく考えてみれば、僕は最高の幸せ猫かもしれない。神様、ありがとう!! (完)




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