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顕現したい存在の意志を固定化する、という目的を達するうちに「多岐にわたる作風」となっていっただけの手

モノ皆、流動している。

物質として固く形状を固定したモノであっても。

それは、「状態変化」の一つのカタチでしかない。

見えない世界の可視化役として
まだほとんど無自覚であり
ムダに抵抗ばかりしていた
ほんの初めの頃から

手が描き出すという現象を知覚する以前から

この者は
無意識的に

渦巻く

を常に描いていた。

流、隆、粒、留

常に動いているものを示す言葉の多くが「りゅう」という音を与えられている。

物質として固体化したモノは
「そのように在れ」
と決められたゆえに、そのように在ろうと維持している状態であり。

不可視の存在を、平面であれ立体であれ「固定化させる」ことは
そこに顕現した存在の意思がなければ霧散するもの。

固定化させる、という行為を成す

その手の役割は

顕現しようとする存在の意志を
三次元的な材料を用いて結実させる

という行為となる。

この者は、早い段階から、その行為を
「圧縮」
と理解した。

気体が圧縮され、液体となり、さらに圧縮されて固体となる。

時には、圧縮されてできた液体を蒸溜する必要があり

また時には、そこから特定の成分を抽出する必要があり

この者の手からいずるモノが一般に「多岐にわたる」と捉えられるのは、表面上のことにすぎない。

行為そのものは、常に、
「そこに顕現しようとする存在の意志を固定化する」
という目的を達しているだけのことなのだ。


4月20日始動、少人数制会員サロンがスタートします。

その名も「龍之洞穴」

申し込みページの公開まで、あと5日

…というか…
このシリーズ、だんだん、誰が書かせてるのか、わからなくなってきた...。

まあ、いいんですけどね。
この手から出てくるものに違いないから。

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