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寂しさを愛でていくことにした

6月末に退職をして、仲良しの同僚と4人で旅行にいってきた。

この同期(男性と女性)と先輩(女性)は同じ部署で、丸一日遊んだり、丸一日ゲームしたり、私が部屋の片づけができないからとわざわざ家にきてくれる、そんな気の置けない仲の友人だ。

こんなに仲良しだから、退職してもずっと関係性は変わらない!と思っていた。

でも違った。
わずか2週間で「あ、前とは違う関係になったんだ」と気づいてしまったのだ。

そんな久々に感じた寂しいという気持ちをつらつらと書いていこうと思う。

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同期がいなくて寂しかった5年間


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私が入社したのが6年前。周りは支店の同期で旅行に行ったり、飲みに行っている中、私は行員9名という小さい支店に配属された。
もちろん同期はいなかった。

支店の人はみんないい人だったけれど「苦楽を共にする仲間が身近にいる」周りの同期が羨ましくてしょうがなかった。

入学式で隣だった人と4年間過ごすのと同じように、入社同期は仲良くなる場合が多いけれど、異動先の同期と仲良くなることは意外と少ない。

だから、同じ支店に同期がいない私は寂しかった。

「こうやって仲良くなるんだ」と思えた5年目

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5年目の異動で超仲良くなった同期。

異動先に同期がいるなんてよくあることで、ちょっと聞きやすい仕事仲間になったり、「同期会」を開いて時々飲みに行く。そんな関係性になるのがほとんどだ。

異動したときはちょうど組織が改編するタイミングだったので、結構仕事が忙しくて(もう戻りたくない)、同期と一緒の仕事をすることも出てきた。仕事手伝ってもらったり、手伝ったりしてじわじわと仲良くなった。総合職の男の子と一般職の女の子の同期で、時には(大体)愚痴を言いながらも面倒くさい業務をイベント化して、仲良くなっていった。

ひょんなことで、休日に丸一日遊ぶことになり、それが超楽しかった。そこから毎月のように休日に遊ぶように。
そこに先輩も加わって4人でたくさん遅れてきた青春をした。笑

久々に「人ってこうやって距離が近くなって仲良くなるんだな」と思った。

社会人になってこんなに仲良くなる人ができると思わなかったので、新鮮だったし、何より嬉しかった。

退職

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異動して2年位たって、私は退職することにした。
退職を伝えた時、みんな驚いていたけど、「これからも友達だし、異動したくらいの感覚」と思っていた。

でもふざけてでも毎日寂しいと言ってくれた。
個の人間みてもらった気がして嬉しかった。

寂しいと思った日

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新しい会社に行って、MacのPCをもらった。
元々機械なんて超苦手の上、銀行員だった私はMacなんて使ったことない。今までだったら同期に聞いていたけれど、私の質問先は新しい会社。

このときに「あ、私退職したんだ」って実感した。

もう私はみんなと一緒に仕事ができないし、あーだこーだいいながらも一緒に問題解決することができないし、お互いにイライラすることができない。
これからみんなと共有する感情は「楽しい」だけなんだと思った。

彼氏彼女が友達になった感覚。
多分この先どんなに一緒に呑んでも、遊んでも旅行にいってもこの寂しさは埋まらないんだなと理解して、一気に寂しくなった。


関係性が変わること

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楽しそう。笑

今までも出会いも別れなんてたくさんあった。
これからも五万とあるだろう。わざわざnoteに書くことでもないと思う。

でも、寂しさを埋められないことを理解するのは久しぶりだ。
だから、慣れない。笑

今回思ったのは関係性が変わることから逃げないで認めていくことが大事ということ。
毎日LINEしてくだらないことばっかり話していた仲から、半年に1回会って懐かしいね。なんていう旧友みたいな存在になる。

きっとそれはそれで素敵な関係だ。ちょっと寂しいけど。

私はこの感情に久しぶりに出会って、
人との出会いと別れってそういうことだなって29歳になって再確認した。
私はこの寂しさ思い出として、可愛く愛でていきたいと思う。

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