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育児ノイローゼからの脱出①


毎日が不安の連続だった。


「これでいいのかな?」

「さっきオムツを替えたばかりなのに
 なんで泣くの?」

「さっきおっぱいあげたのに
 また泣いてる!?」
 
「なんで! なんで?なんで!?」


自身の検温も
気がつけば1時間おきにしていた。





「熱が下がらない!なんでなの!?」





家族に相談をしても
「気にしない!気にしない!」と返答。


…いま思えば、
こんな“うつ状態”のお嫁さんが
幽霊のように家中をうろうろしていたのは、
さぞかし嫌だっただろうなぁ〜と
申し訳なさがつのる。





このノイローゼ状態からの脱出は
義父がキッカケだった。


「オイ!明日から出勤しろ!」

「えっ!?」

「いつまでもゴロゴロしているから
 熱が下がらへんのや!」

「でも、母乳だし…。」

「搾乳しておけばええやろ!」

(私はホルスタインか!)





時は、すでに春。
嫁いで2度目の桜が咲くころでした。

つづく

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