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遺品整理④〜こんまりとの出会い〜

待ちに待ったお盆休み!


私はワクワクと
この日が来るのを待っていた。


「こんまり流片づけ
 エグゼクティブコンサルタント」の
(こんまり流片づけコンサルタントの最高位)
愛称 「おかあ」こと
高山貴代美さんが最寄駅に降り立った。


彼女は観音様のような柔らかな微笑みと
優しい声で挨拶をして下さった。


「大川さん、はじめまして!
 高山貴代美と申します。
 5日間どうぞよろしくお願いします。」


「こちらこそ。
 こんな田舎まで、
 ようこそおいでくださいました。
 お片づけ合宿なる泊まり込みの伴走、
 どうぞよろしくお願いいたします。」


やはり、こんまり史上初の
「合宿型お片づけ」だったらしい。






まず最初に私の思い描く
「リバウンドしない理想の暮らし」を伝え、
彼女は私の話を包み込むように
しっかりと聴いて下さった。


衣類は片づけたつもりだったのだが
部屋の中央に集めてみると
山のように積み上がり、
自分でも驚いた。


今まで要るもの、要らないものを
部屋別で片づけていた私。


まずは
「ときめく物」と「ときめかない物」を
やってみて下さいと助言いただいた。


山のような衣類は
「ときめく」「ときめかない」「保留」の
3種類に分けられた。


そして最後の一枚の洋服が終わり
「保留」を見直しに入ると、
全部ときめかないことに気がついたのだ。


これが、
こんまりさんの本に書いてあった
「過去への執着」
「未來への不安」なのだと、
はじめて気がついた。


1つ1つの物を手に取って
ときめき度をチェックする!


この丁寧な物との向き合い方に、
私はスッカリ魅了されていた。


「1つ1つ手にとって選ぶから
 リバウンドしないんだ!」


感動しっぱなしであった。






1日目、2日目、3日目、4日目と
楽しいお片づけの時間は
あっという間にすぎていった。


折下、台風が近づいてきていた。


このままだと新幹線が止まってしまう
…と、テレビのニュースが騒ぎ出したのだ。


家の隅々までお片づけをしていただこう
と思っていたのに、
台風のせいで
お泊まり合宿の期間を
短くしなければならなくなった(泣)


5泊6日の予定を4泊5日に短縮した。


当然、時間を減らさねばならない分
最終日は夜中までかかってお片づけをした。


おかあと私は、長時間すぎて
思考能力が徐々に低下していた。


今から思うと
おかあに無理強いをしてしまい
申し訳なかったと反省している。






翌日、名古屋駅のプラットフォームまで
おかあを見送りに。


とても充実した
有意義なお盆休みとなったのは
言うまでもない。


猪突猛進のひろこ。


今度は
「こんまりコンサルタント養成講座」の
案内を探し申し込みを開始していた。


つづく

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