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長男誕生③〜産後〜


「ただいま」

久しぶりの実家。

生まれて3ヶ月の息子と
産後体調のすぐれない私は、
すぐに夫と義父母のいる家へは戻らず
1ヶ月間は実家のお世話になることに。





とにかく 
だるい…眠い…横になりたい…。

しかし息子は容赦なく

泣く 泣く!
グズる グズる!
ねない ねない!

「もう!イヤになっちゃう!」

と、心の中で叫び続けるひろこ。





「私のお乳は出ているの?」
「微熱なのに…お乳は腐って無い?」

何もかもが不安に駆られてしまうのは
すでに育児ノイローゼの前兆であった。

まわりの母親経験者たちは
それぞれに自分の体験談を語ってくれる。

結局なにが正しいのか分からず
またまた頭のなかは、ぐるぐる…。

(きっと川原卓巳さん※なら
 “自分らしく”でいいんだよ!って
 言ってくれていただろうなぁ〜)





父が、母が、祖母が…
孫を見たさに、
やしゃごを見たさに、
入れ替わり立ち替わり
部屋に入ってくる。

「これじゃ病院のときと同じやん!」
「全然ゆっくりできへん!!」

実家という甘えもあって
自然と私もわがままを言ってしまう。





予定では12月末から1月末までの1ヶ月間
里帰りをさせてもらえるはず…だった。





そもそも結婚に大反対だった母。

「親の大反対を押し切って結婚するから
 こんなに苦労するのよ!」

「今からでも遅くないから
 子供と2人で戻っていらっしゃい!」

未だに納得のいかない母は
ここぞとばかりに不満をぶつけてくる。





「もういい!大川家に帰る!」





私はまだ37.5℃と発熱したままの身体で
わが子とともに大川家へ戻った。

結局、里帰りは1週間も叶わなかったのだ。

またこちらでも
苦行が待ちかまえているとは知らずに。



つづく




※「川原卓巳さん」とは、私がこんまり®︎片づけコンサルタントを目指すきっかけとなった、師である“こんまり®︎”こと近藤麻理恵さんの夫。公私ともにパートナーとして彼女のマネジメントやブランド構築、マーケティングを手がけるほか、日本発のコンテンツの海外展開もプロデュース。著書『Be Yourself〜自分らしく輝いて、人生が変わる教科書〜』

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