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長男誕生②〜産後〜


出産後
ほどなくして特別個室へ。

下腹の痛みをかんじつつ
ウトウトとお昼寝⋯



バタン!!



個室の扉が勢いよく開くと
そこには満面の笑みを浮かべた
義父が立っていた。

「ひろこ!ようやった!
 跡とり産んでくれたなぁ!
 この勢いであと3人くらいいけ!」

…私はニワトリか!?笑

まぁ、
喜んでくださっていることは
よーく分かった。





せっかくなので
その当時の手帳を見返してみる。

実母の文字で
9月15日 来客数35人
9月16日 来客数45人
9月17日 来客数55人
9月18日 来客数50人

⋯と、産んだ日から1か月間
永遠に来客が途絶えなかったのだ。





初孫がとても嬉しかったのだろう。
両家こぞって個室にお客様を招き入れる。

私はベットの上に正座をして
ご挨拶しつづける。





すると数日後、
私の身体に異変がおきた。





みるみる体重が減っていき
体温が上昇…なんと40℃、
顔色がどんどん青ざめていった。

病院側が見るにみかねて
やっと面会謝絶に。

出産からすでに
1ヶ月半の月日が流れていた。





どんなに体調がすぐれなくても母乳はでた。

「こんなに母体が体調不良のお乳を
 子供にの飲ませてもいいのかな?」

不安に思いながらの育児…

体調が回復せず
とうとう「酸素吸入」までするハメに
なってしまった。

それでも、やはりこの時も
『よき嫁、よき妻、よき娘』で
あらねばだった…。





それから3ヶ月後
やっと38℃まで熱が下がった。

無理やりクリスマスイブに
退院をしたひろこだった。

…が、しかし、
家に戻るとまた
ひと騒動が起こったのだ。

つづく














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