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大泉洋 生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル

みなさん、こんにちは。

今回は、大泉洋のライブ「生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル」について書いていきます。セットリスト、感想、オフィシャルライブレポートを載せます。

良かったら最後までご覧下さい。




ライブの詳細

大泉洋が全国各地で歌いまくる!
生誕50周年を記念したリサイタルツアー。

幅広い演技で数々の映画・ドラマに主演する俳優として、様々な番組に出演しお茶の間を沸かせるエンターテイナーとして、多彩な顔を持つことで知られる大泉が、もうひとつの才能である「歌」で極上のエンターテインメントショーをお届けするライブです。



日程・場所

2023年
12月21日(木) 宮城県・仙台サンプラザホール
12月22日(金) 宮城県・仙台サンプラザホール

2024年
1月  6日(土) 大阪・オリックス劇場
1月  7日(日) 大阪・オリックス劇場
1月13日(土) 福岡・福岡市民会館
1月14日(日) 福岡・福岡市民会館
1月20日(土) 北海道・カナモトホール(札幌)
1月21日(日) 北海道・カナモトホール(札幌)
2月  2日(金) 東京・日本武道館

2月  2日(金)
映画館でのライブ・ビューイング開催



行った(見た)ライブ

2月 2日(金)のライブ・ビューイング



セットリスト

  1. TOKIO(原曲:沢田研二)
  2. 本日のスープ
  3. 星空のコマンタレブー
  4. ビーチドリーマー
  5. 君には
  6. スマッシュヒットLOVEバシーン!
  7. 疾れ!
  8. 自動車ショー歌(原曲:小林旭)
  9. また逢う日まで(原曲:尾崎紀世彦)
10. 長い夜(原曲:松山千春)
11. 手漕ぎボートは海をこえて
12. コラーゲン。
13. Top of the World
14. ふわり
15. ハナ~僕とじいちゃんと
16. あの空に立つ塔のように

・アンコール
1. Man In The Mirror(原曲:マイケル・ジャクソン)
2. バカね...冬
3. バカね



メンバー

大泉洋:コーラス
NAOTO:バイオリン
松本圭司:キーボード
田中義人:ギター(1/13福岡~2/2東京)
木下哲:ギター(12/21仙台~1/7大阪)
山田章典:ベース
田中栄二:ドラム(1/6大阪~2/2東京)
齋藤たかし:ドラム(12/21・22仙台)
小此木麻里:コーラス
まりゑ:コーラス
会原実希:コーラス
nang-chang:マニピュレーター



感想

私は、バラエティー番組での大泉洋のトークは面白いと思って見ていました。
そこから、少しずつ大泉洋がバラエティー番組に出る時は見るようになっていました。
そしてGoogleで調べ物をしていると、大泉洋が日本武道館でライブをするという記事を見つけました。
「大泉洋が歌を歌うの!」「周年ライブで日本武道館なら行きたい!」
と思いました。

一般販売当日、販売開始時間と同時にチケットサイトにアクセスをしましたが、アクセスが集中してしまいまったくチケット購入画面に進めませんでした。
そしてやっとチケット購入画面が開いたときにはすでに完売になっていて、日本武道館のチケットが購入できませんでした。
とっても楽しみにしていたので、チケット購入できなかったときはとてもショックでした。

しかし、即日完売を受けて後日映画館でのライブ・ビューイング開催決定し、近くの映画館でもライブ・ビューイングを行うことがわかりました。
「映画館でもいいから大泉洋のライブを1度は見てみたい!」という気持ちが強くあり、映画館でのライブ・ビューイングを見に行くことにしました。

今回のライブ発表があるまで私は、大泉洋が歌手活動をしていることを全く知りませんでした。
なので、どんな歌があるのか、どんなライブになるのかワクワク・ドキドキでした。

ライブが始まると、日本武道館にいる人たちの歓声と熱が画面越しからも伝わり、終始楽しいライブでした。
やはりトークは全て面白かったです。

話題となった大泉洋のピアノ演奏もハラハラ・ドキドキの気持ちで成功を祈りながら見守りました。
ようやく成功した時には、心から感動しました。

テレビで新曲「あの空に立つ塔のように」は何回か聞いていましたが、それ以外の曲は初めて聞き、大泉洋の歌唱はそこまで上手ではないですが、大泉洋らしい歌が多くて気に入りました。

大泉洋は俳優だけでなく歌手としても活動していることを知り、これからも歌手としての大泉洋も応援していきたいと思いました。

またライブがあったら行きたいと思わせてくれる最高に楽しいライブでした。
次は会場に行きたいと思いました。



オフィシャルライブレポート

音楽ナタリー

大泉洋のワンマンライブ「TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II- 生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル in 武道館」が2月2日に東京・日本武道館で開催された。

大泉は自身の生誕50周年を記念して、昨年12月よりツアーを実施。武道館公演は、その締めくくりとして開催された。この日の舞台はアリーナエリアの中央に設置された八角形のセンターステージ。全方位から楽しめるステージセットの周りを1万3000人のオーディエンスが取り囲んだ。

開演時刻を迎えると、大泉本人の声でアナウンスが流れ出す。「ほかのお客様のご迷惑となる行為、例えばオナラは、マナーモードか匂いの出ない状態で」「アーティストへの野次、悪口は、テンションが下がりますのでなるだけワーキャーお願いします」「オフィシャルグッズを販売しております。ご来場の記念にぜひ……必ずお買い求め下さい」、捻りの利いたアナウンスに会場は早くも笑いと拍手に包まれる。ほどなくしてCUE ALL STARSの「Party Ya!!」がけたたましく流れると、客席は早くも総立ち状態に。四方に向けて設置されたLEDスクリーンが大泉のヒストリー映像から「オイズーミ」コールを煽る映像に切り替わると、左肩に甲冑、背中に赤いマントを着けた大泉がステージ中央に登場。「おっ始めようぜ東京!!」という雄叫びを合図に、大泉は沢田研二の「TOKIO」、そして「本日のスープ」を披露した。カジュアルなシャツ姿になった大泉は「会いたかったぜ子猫ちゃんたちー!!」「ようこそいらっしゃいましたー!!」と高らかな声で挨拶。歌詞のひと言ひと言を噛みしめるように歌う大泉の歌唱に合わせて観客は左右に手を振り、冒頭2曲で場内には早くも一体感が生まれた。

最初のMCで大泉は「始まりましたよ。恐ろしいね」「どこを見ても人がいるんですよね。僕ずっと回ってるんです。若干、目が回ってるんですよ」と語る。そして武道館の敷地内に展示されていた、本人曰く“絶妙に小さい”自身の黄金像や、武道館入り口に掲示された横断幕のデザインをいじり倒し、ライトで描かれた満天の星のもとで「星空のコマンタレブー」を披露。「君には」では、同曲が挿入歌となった2003年の「ドラバラ鈴井の巣 山田家の人々」の映像をバックにじっくりと歌声を聴かせた。その後大泉は「まだまだ盛り上がれますか武道館!?」と改めて観客を煽ると、白いマイクスタンドを振り回し見事なマイクターンをキメて「スマッシュヒットLOVEバシーン!」を披露する。曲の終盤では突如キャディが登場してボールをセット。大泉がゴルフのドライバーを振って、アリーナの四方八方に向けて次々とボールを打ち込んでいく。さらに彼が「疾れ!」をパフォーマンスすると、ドライブ感あふれる2曲にオーディエンスの熱気は最高潮に達した。


ここで大泉が一旦退場。会場には映像が流れ出し、「水曜どうでしょう」のディレクター・藤村忠寿と嬉野雅道との対話映像に場内が沸き立つ。リサイタルを「のど自慢」とイジり倒す藤村ディレクターに苦笑しながらも、大泉は今日のための映像を作ってほしいと発注。その映像に観客が期待を膨らませながらも、リサイタルは「昭和名曲ヒットパレード」へ。白いスーツ姿で登場した大泉が、小林旭「自動車ショー歌」、尾崎紀世彦「また逢う日まで」、 松山千春「長い夜」を大らかに歌い上げていく。北海道を代表する歌手である松山の「長い夜」では、ハンドマイクの持ち方まで再現するという余念のなさだ。そして、いよいよ藤村・嬉野ディレクターによる映像を公開。「大泉ファッションショー」をテーマに、「水曜どうでしょう」のスタイリスト・小松江里子が用意した筆舌に尽くしがたい4つのコーディネートを着用した大泉がウォーキングを見せ、なぜか太鼓を叩くという衝撃の展開を見せる。「水曜どうでしょう」ファンにはおなじみの“ひぐまの洋”も挟んだ映像に大爆笑と拍手がひっきりなしに続く。その後披露された「手漕ぎボートは海をこえて」では、「水曜どうでしょう」の過去映像が流れ、客席から温かな拍手が起きた。

3回目のMCタイムでは、大泉が自身の無茶振りを認めつつ、藤村・嬉野ディレクターに映像を発注するのは「ヤミ金融からお金を借りるようなもの」「丸投げは最後に自分に返ってくる」と自戒。そして「コラーゲン。」「Top Of The World」「ふわり」を披露し、終盤戦へと突入する。「ふわり」では天井から無数に放たれたハート型のペーパークラフトがひらひらと舞い降り、場内が温かな空気に包まれた。その後ステージにはグランドピアノが登場。大泉は「ハナ~僕とじいちゃんと」を弾き語りで届けようとするも、イントロがうまく弾けずに再チャレンジを繰り返す。「武道館には魔物がおる!」「あんなに練習したのに」「リハではうまくいったのに」「『SONGS』のメイキングが入っているのにー!! ここは使わないでくださーい!!」とうなだれる大泉に爆笑と拍手が送られ、7回のミスを経てようやくイントロをクリア。ひまわり畑の映像をバックに、大泉と観客の「シャララ シャララ いつか会える」「ワララ ワララ かならず来る」の大合唱が響き渡った。そして大泉は「ふわり」を書き下ろしたTAKURO(GLAY)への感謝、少年時代に父と訪れたという故郷に立つ塔の思い出、作曲を手がけた玉置浩二から寄せられたという作詞のアドバイスを語り、「あの空に立つ塔のように」を歌唱。ラストに相応しい熱唱を見せ、リサイタル本編を締めくくった。


盛大な手拍子に応えて再び登場した大泉は、バンドメンバーの田中義人(G)、山田章典(B)、nang-chang(Manipulator)、田中栄二(Dr)、松本圭司(Key)、バンドマスター・NAOTO(Viollin)、コーラスの小此木麻里、まりゑ、会原実希らを紹介する。そして彼は、武道館のために用意した“スペシャルなアンコール”として、マイケル・ジャクソンの名曲「Man In The Mirror」をパフォーマンス。マイケルの細やかなブレス、ソウルフルな節回しやシャウトを再現した熱演で、会場には笑いと拍手が沸き起こる。そしれ最後に彼は「バカね…冬」から「バカね」を続けて披露。「愛してるよー!!」というコールに「俺も愛してるよー!!」と応え、「晴れのそーーーーらーーー」とロングトーンの絶唱でオーディエンスを魅了した。彼は「ありがとうございました!! ありがとうね、武道館!!」と感謝を述べ、花道を歩きながら何度も投げキッスを繰り返す。そして体を抱きしめるジェスチャーでオーディエンスに感謝を伝え、リサイタルの幕を閉じた。

大泉洋が初の武道館で熱唱!1万3000人に笑いと感動届けた50周年記念リサイタル(ライブレポート / 写真10枚) - 音楽ナタリー


Billboard JAPAN

2023年12月の仙台公演を皮切りに大阪、福岡、札幌の4都市で8ステージが開催されてきた【TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II- 生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル】。2024年2月2日、そのファイナルを飾る日本武道館公演が行われた。この日の舞台はアリーナエリアの中央に設置された八角形のセンターステージ。全方位から楽しめるステージセットの周りを、完売となったチケットの入手が叶った13,000名のオーディエンスが取り囲んでいる。

開演の定刻18時を迎えると場内アナウンスが流れはじめた…のだが、その声は何と大泉本人。「ほかのお客様の御迷惑となる行為、例えばオナラは、マナーモードか匂いの出ない状態で」「アーティストへの野次、悪口は、テンションが下がりますのでなるだけワーキャーお願いします」「オフィシャルグッズを販売しております。ご来場の記念に是非……必ずお買い求め下さい」。捻りの効いた技ありのアナウンスに会場は早くも笑いと拍手に包まれる。

ほどなく「Party Ya!!」(CUE ALL STARS)のSEがけたたましく流れると客席は早くも総立ち状態に。四方に向けて設置されたLEDスクリーンが大泉のヒストリー映像から“オイズーミ”コールを煽る映像に切り替わると、ステージ中央に左肩に甲冑、背中に赤いマントを着けた大泉が登場。「おっ始めようぜトーキョー!!」という雄叫びから始まった1曲目は沢田研二の「TOKIO」、そして続けざまに「本日のスープ」へ。気付けば衣装はカジュアルなシャツ姿に早替りしている。「会いたかったぜ子猫ちゃんたちー!!」「ようこそいらっしゃいましたー!!」。高らかな声で観客に語りかけながら、歌詞のひと言ひと言を噛みしめるように歌う大泉の歌唱に合わせて、観客が左右に手を振る。開始2曲で場内には早くも一体感が生まれていた。

ここで最初のMCタイムに。「はじまりましたよ。恐ろしいね」「(センターステージ)どこを見ても人がいるんですよね。僕ずっと回ってるんです。若干、目が回ってるんですよ」。仙台、大阪、福岡、札幌公演の観客のエピソードを披露。映画館で行われているライブ・ビューイングの観客への挨拶や武道館の敷地内に展示されていた、本人曰く「絶妙に小さい」自身の黄金像や、武道館入り口に掲示された同公演の横断幕のデザインを絶妙にいじり倒していく。

「ちょっと歌ったら長くしゃべりますから」、「(次の曲は)座ってていいです!」、「(その次の曲で)立つんだぞ、いいな!?」と笑いを誘うと、ライトアップで頭上に描かれた満天の星のもとで「星空のコマンタレブー」へ。そしてオフィスキュー所属の4人組ボーイズユニット・NORD(ノール)が出演した映像と共に観客の手拍子を受けながら「ビーチドリーマー」を軽快に、そして同曲が挿入歌となった2003年の「ドラバラ鈴井の巣 山田家の人々」の映像をバックに「君には」をじっくりと歌い上げる。

2回目のMCタイムでは、改めて先程歌った3曲を解説。NORDの島太星からの激励メールに「頑張ってください、応援してます。大泉洋リサイ“ク”ル」と書かれていたことを暴露。自身の母親が同公演を「独演会」と呼び、父は「(TEAM NACSが)あと4人来んだべ?」と誤解していたという話題から「今日は俺一人だからね」と念押し。場内から「福山(雅治)さんは?」とサプライズを期待する声が飛ぶと「来るわきゃねえだろ!?」「バカヤロー、何で俺より人気のある人を出すんだよ!?」と一蹴。しかし実は「来なくていいの?」と気にかけていたという福山の様子や、NHK大河ドラマ『龍馬伝』撮影時の長崎空港におけるエピソードを福山のものまねで再現する。

「まだまだ盛り上がれますか武道館!?」と改めて観客を煽ると、白いマイクスタンドを振り回し見事なマイクターンをキメて「スマッシュヒットLOVEバシーン !」へ。曲の終盤には突如キャディが登場してボールをセット。大泉がゴルフのドライバーを振ってノリノリのアリーナの四方八方に向けて次々とボールを打ち込んでいく画が何とも痛快だ。続いてはタオル回しからの「疾れ!」。ドライブ感に溢れる2曲にオーディエンスの熱気が最高潮に達する。ここまでの曲といいMCといい、確かに大泉はずっとステージ上を回り続けている。全方位の観客を楽しませようとする彼のサービス精神が伝わってくる。

ここで大泉が一旦退場し、映像タイムに。ファンお待ちかねの「水曜どうでしょう」藤村・嬉野ディレクターとの対話映像に場内が沸く。リサイタルを「のど自慢」とイジり倒す藤村ディレクターに苦笑しながらも、大泉は今日のための映像を作ってほしいと発注。「(会場の)大泉初心者を失禁するほど笑わせてほしい」(大泉)「何でもやるんですね?」(藤村ディレクター)という丁々発止に客席は爆笑に次ぐ爆笑に。

その映像に期待を膨らませつつ、リサイタルは「昭和名曲ヒットパレード」へ。白いスーツ姿で登場した大泉が、「自動車ショー歌」(小林旭)、「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)、 「長い夜」(松山千春)を大らかなボーカルで歌い上げていく。特に北海道を代表する歌手である松山の「長い夜」は、ハンドマイクの持ち方まで本人のディテールを彷彿とさせる表現に余念がない。

さて、いよいよ藤村・嬉野ディレクターによる受注映像が解禁。テーマは「大泉ファッションショー」。「水曜どうでしょう」のスタイリスト小松江里子が用意した筆舌に尽くしがたい4つのコーディネートを着た大泉がウォーキングから何故か太鼓を叩くという衝撃の展開に。「水曜どうでしょう」ファンならご存知“ひぐまの洋”も挟んだ映像に大爆笑と拍手がひっきりなしに続く。笑い疲れた頃、照明が一転。曲は「手漕ぎボートは海をこえて」。スクリーンでは「水曜どうでしょう」の過去映像が流れ、観客からあたたかな拍手が起こった。

3回目のMCタイムでは「大泉ファッションショー」の解説から、自身の無茶振りを認めつつも、藤村・嬉野ディレクターに映像を発注するのは「ヤミ金融からお金を借りるようなもの」「丸投げは最後に自分に返ってくる」と自戒。そこから「水曜どうでしょう」ファンにはお馴染みである大泉の従兄弟の“みっちゃん”が札幌公演に訪れた抱腹絶倒のエピソードが語られた。

ここからライブは終盤戦に突入。数々の大泉楽曲を手掛けてきたター・ナー・カー(田中一志)とシモシモ(下川佳代)による書き下ろし楽曲に大泉が作詞をした新曲「コラーゲン。」、日本語吹き替えを担当したミュージカル映画『シング・フォー・ミー、ライル』から装いも新たにバンドアレンジされた「Top Of The World」を披露。「ふわり」では天井から無数に放たれたハート型のペーパークラフトがひらひらと舞い降る心あたたかくなる幻想的な演出も印象的だった。

そしてステージにグランドピアノが登場。おもむろにピアノに向かう大泉。どよめく観客。何と「ハナ~僕とじいちゃんと」をピアノ弾き語りで届けようというサプライズ演出だ。しかし……曲の前に用意したイントロが弾けない。弾いては躓きを繰り返す。「武道館には魔物がおる!」。固唾を呑む客席には、まさに子どもの父兄参観日かピアノの発表会を見守る家族のような不思議な一体感が生まれる。

「あんなに練習したのに」「リハでは上手くいったのに」。しかしまだつまずく。「(NHK)SONGSのメイキングが入っているのにー!! ここは使わないでくださーい!!」とうなだれる大泉に爆笑と拍手が送られる。連続7回のミスを経てようやくイントロをクリアすると「ハナ~僕とじいちゃんと」へ。ひまわり畑の映像をバックに、大泉と観客の〈シャララ シャララ いつか会える〉、〈ワララ ワララ かならず来る〉の大合唱が響き渡った。

4回目のMCタイムに入ると大泉は悔しさのあまり再びイントロにトライ。ピアノの練習を振り返りつつ何とか無事に弾き終えると「まさかこんなことになるとは。まあ俺らしいよね」と苦笑した。そして「ふわり」を書き下ろしたGLAYのTAKUROへの感謝、少年時代に父と訪れたという故郷に立つ塔の思い出、さらに作曲を手掛けた玉置浩二から寄せられたという作詞のアドバイスを語って、「あの空に立つ塔のように」へ。昨年大晦日の第74回NHK紅白歌合戦でも披露された話題のナンバーをラストに相応しい熱唱で歌い上げるとリサイタル本編が幕を閉じた。

盛大な手拍子に応えて再び大泉が登場。この日、全編に渡って素晴らしい演奏を奏でた、田中義人(ギター)、山田章典(ベース)、nang-chang(マニピュレーター)、田中栄二(ドラム)、松本圭司(キーボード)、NAOTO(バイオリン/バンドマスター)、コーラスの小此木麻里、まりゑ、会原実希らバンドメンバーを紹介する。

武道館のために用意したというスペシャルなアンコールは、まさかのマイケル・ジャクソンの名曲「マン・イン・ザ・ミラー」。マイケルのあの細やかなブレスやソウルフルな節回しやシャウトまで完コピ(?)の熱演にオーディエンスが笑いと拍手で応える。ちなみにこの曲のオケは、再現度を高めるため、バンドメンバーが使用楽器や音色までこだわり抜いたそうだ。

アンコールの最後は「バカね…冬」から「バカね」を続けて披露。“愛してるよー!!”コールに「俺も愛してるよー!!」と応えて最後は〈ららら〉の大合唱から〈晴れのそーーーーらーーー〉とロングトーンの絶唱でオーディエンスを魅了。「ありがとうございました!! ありがとうね、武道館!!」。大泉が客席からの拍手と声援に応える。花道を歩きながら何度も投げキッスを繰り返し、身体を抱きしめるジェスチャーでオーディエンスに感謝を伝えると全編の幕が閉じた。

全編3時間強。本編16曲とアンコール3曲、そして十二分過ぎるトークと映像。2011年以来およそ13年ぶりとなったソロ公演は、50歳を迎えた稀代の人間力を持ったエンターテイナーのこれまでの歩み、北海道への郷土愛、仲間との友情、さらにはマルチな魅力と近年の音楽的な成果までもが凝縮された、まさに“集大成”と呼ぶに相応しいステージだった。

大泉洋、初の武道館で迎えた【大泉洋リサイタル】ツアーファイナルの公式レポートが到着 | Daily News | Billboard JAPAN



みなさん、いかがでしたか。

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