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Superfly Arena Tour 2024 “Heat Wave”

みなさん、こんにちは。

今回は、Superflyのライブ「Superfly Arena Tour 2024 “Heat Wave”」について書いていきます。セットリスト、感想、オフィシャルライブレポートを載せます。

良かったら最後までご覧下さい。




ライブの詳細

最新アルバム「Heat Wave」を引っさげたアリーナツアー。

当初、2023年6月からの開催が予定でしたが、越智志帆の喉の不調により全公演が中止となりました。
このたび待望の再開催となりました。



日程・場所

2024年
2月17日(土)  愛知・ポートメッセなごや
3月  8日(金)  大阪・Asueアリーナ大阪
3月10日(日)  大阪・Asueアリーナ大阪
3月20日(水・祝)  埼玉・さいたまスーパーアリーナ
3月21日(木)  埼玉・さいたまスーパーアリーナ



行ったライブ

2024年
3月21日(木)  埼玉・さいたまスーパーアリーナ



セットリスト

3月21日(木)  埼玉・さいたまスーパーアリーナ

  1. ダイナマイト
  2. Alright!!
  3. Love & Peace Again!
  4. How Do I Survive?
  5. Together
  6. Power Of Hug
  7. 春のまぼろし
  8. Last Love Song
  9. Farewell
10. ハッピーデイ
11. Mr. Cooper
12. 嘘とロマンス
13. Beautiful
14. Voice
15. タマシイレボリューション
16. Heat Wave
17. Ashes
18. 愛をこめて花束を(写真・動画撮影OK)
19. 春はグラデーション(写真・動画撮影OK)

・アンコール
1. Presence
2. やさしい気持ちで



メンバー

Vocal:越智志帆(Superfly)
Guitar:八橋義幸
Guitar:名越由貴夫
Bass:宇野剛史
Drums:玉田豊夢(名古屋)、マシータ(大阪・埼玉)
Keyboard:鶴谷崇
Strings:門脇大輔、山本大将、高橋輝、村中俊之、古川淑恵(3/20埼玉)
Trumpet:川上鉄平
Trombone:五十嵐誠
Sax:村瀬和広
Background Vocal:
稲泉りん、竹本健一、MARU(大阪・埼玉)、Luz 、若島史佳、塚本直(名古屋)



座席

200レベル(2階) 14列 806番


感想

初めてのSuperflyのライブでした。
歌唱力抜群の越智志帆さんの歌が生で聞けると思うと、始まる前からワクワクしていました。

始まると、予想通り越智志帆さんの歌唱力に圧倒されました。
身長が低いのに力強い歌唱で感動しました。

MCも面白かったです。

Superflyのライブにまた行きたいと思いました。

本編ラスト2曲では写真・動画撮影がOKだったので、しっかりと動画を撮ることができました。
綺麗な動画ではないですが、私が撮った動画も見てみてください。


愛をこめて花束を


春がグラデーション



オフィシャルライブレポート

billboard JAPAN

 Superflyが3月21日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで【Superfly Arena Tour 2024 “Heat Wave”】の最終公演を行った。

 2022年11月23日に東京・有明アリーナで開催された【Superfly 15th Anniversary Live “Get Back!!”】以来となる公演であり、ツアーとしては2019年の【Superfly Arena Tour 2019 “0”】以来、約4年半ぶり。当初予定されていた2023年6月からの全国ツアーが越智志帆の喉の不調によって中止となったのは残念だったが、療養期間を経て喉もすっかり回復。苦難を経ての開催だったこともあってか、最終公演のアンコールでは志帆が今の思いを観客に伝えながら涙する場面も。ファンにとって、バンドにとって、誰よりも志帆にとって、長く記憶に残るツアーになったに違いない。

 今回のツアーはメインステージに加えてアリーナの真ん中にサブステージが設置され、志帆とバンドメンバーたちは花道を通って度々両ステージを行き来。どの客席からもなるべく距離を感じさせないように……という意図は、前回、前々回の公演から貫かれているものだ。メインステージ向かって左の端からステージ上部へは大きな木(を模したもの)がくねりながら伸びていて、自然の生命力が表現されているかのよう。前回ツアーでも15周年記念ライブでも、空や木々や水や陽光が装飾と映像演出の要になっていたが、今回もまたいくつかの場面で火、木、雲、太陽など自然を表わす演出がなされていた。大阪公演のMCでは「昨日はお休みだったので、ホテルの近くの公園に行き、木と木の間に立ってパワーをチャージしました」と話していたが、やはり志帆は自然を味方につけることで生き生きとしていられるのだろう。

 開演時間となり、いつものようにカーティス・メイフィールドの「Superfly」が聞こえてきて客電が落ちる。するとサブステージで火の手が上がって、炎と煙がメインステージに向かい花道を移動。〈Burn burn〉と「Heat Wave」のイントロ部分が反復されるなか、映されたHeat Waveの文字に火が移ってメラメラと燃えだした。そのまま最新アルバムの表題曲「Heat Wave」からショーが始まるのかと思いきや、オープナーは〈カモンカモン/魂ぶちあげようぜ〉と勢いよく煽る「ダイナマイト」だった。メインステージ中央に大きく手を広げた志帆。向かって左のコーラス隊5人と右のホーン隊3人が声と音と腕の振り上げとで煽るなか、のっけから彼女のパワー放出が全開となる。ジワジワと温度をあげていくのではなく、開幕から一瞬で着火して〈くらえダイナマイト〉とぶちかまされたら、そりゃあ冷静に観ることなんかできるわけがない。しかも間髪入れず、盛り上げに欠かせない「Alright!!」へと続くのだ。この曲で志帆は両手を広げながら早くも花道を駆けだした。

 歌い終わると、「こんばんは~、Superflyです!」と笑顔で挨拶。そして蛍のように無数の粒子が光る背景を前にして「Love & Peace Again!」を歌い、それはこのライブが壊したくない大切な日常と繋がってあることを表現しているようでもあった。

 客席からは「志帆ちゃーん」という声がいくつもかかり、「今日はたくさん名前を呼んでくれるんですね。呼んで呼んで」と志帆。「ほんとは去年の夏からツアーを回る予定だったんですけど、私が体調を崩してしまって延期になり、2月・3月と回らせていただきました。みなさんがスケジュールを合わせて今日のこの日を選んでくれたことがとっても嬉しくて胸がいっぱいです。」そう話したあと、ライブで歌うのはかなり久しぶりとなる初期のロックナンバー「How Do I Survive?」を。初期からのファンには嬉しい選曲だったはずだ。

 続いてはコロナ禍により人々が引き離されることとなった当時、「一緒にいたい」と切実な思いを綴って歌った「Together」。しばらく部屋にこもっておとなしくしていた人々が、やがて外へ出て通りを歩き、誰かと会ったりすれ違ったりする……そのように“戻った日常”が映像で表現される。曲の後半、志帆は「みんなの声を聞かせて!」と言って、コーラス部分を観客にも求めた。また鶴谷崇のピアノから始まった「Power Of Hug」ではストリングスも美しく響き、家族の心の通い合いとハグの大切さが表されたアニメーション映像をバックに志帆が優しく母性的な歌唱表現をしていたのも印象的だった。

 やや長めの暗転のあと、朱色の薄いドレスを纏った志帆、ギターの名越由貴夫と八橋義幸が、丸太の切り株の形をした椅子に座った。3人の前には焚き火が。『Heat Wave』は情熱と癒しをテーマに作った、故にアルバムのジャケットは焚き火を写したものになったと説明し、「ここからはこの焚き火を見ながら、癒されながら進めたいと思います」と志帆。「私は失恋曲を書くのが大好きなんです。そういう曲を何曲かやりたいと思います」と続け、名越がアコギを、八橋がマンドリンを弾いて、アコースティックでの演奏が始まった。屈指の名曲とファンの間で人気が高い「春のまぼろし」だ。途中でホーンも加わり、この曲の持つ切なさと丁寧な歌唱を際立たせる。

 続いてはストリングスがフィーチャーされて始まったピアノバラードの「Last Love Song」。志帆はゆっくりサブステージへと歩きはじめ、そのとき白く大きな布がふわっと上空に。歌の終わりの〈二人だけのLast Love Song〉のところで、その布がふっと落ちて儚さを伝えた。因みに「春のまぼろし」は2ndアルバム、「Last Love Song」は1stアルバムに収録の隠れた名曲だが、どちらも音源にはなかった楽器を用いたアレンジで今現在のSuperflyの歌になっていた。こうして歌は生き続けるのだ。

 続いてサブステージの先端に立ち、昨年発表の失恋曲「Farewell」を披露。ピアノとコーラスと志帆の歌だけで進み、中盤からコーラス隊のエモーショナルな合唱でゴスペル的な盛り上がりを見せる。〈舞い上がれ~〉からの転調のあと、悲しい気持ちを飛び立たせるように歌う際のハイトーンが実に力強くて、胸が熱くなった。「春のまぼろし」からのこの3曲は今回のショーのハイライトとも言えるもので、より一層深みを増した志帆の歌唱表現力をそこにいた全員が改めて実感したことだろう。

 「コーラスのみんなにも大きな拍手を!」「みんなの心は癒されました? じゃあ次はハッピーな曲をやりたいと思います。」そう言って小走りでメインステージへと戻り、そこで演奏されたのは6th Album『0』収録のパワフルな「ハッピーデイ」だ。この曲がライブで披露されるのは初めてだが、太くて厚みあるバンド演奏とMARUの迫力のバッキング・ボーカル、それにピーター・マックス(ビートルズのアニメ映画『イエロー・サブマリン』に影響を与えたとされるサイケデリック・ポップアートの巨匠)を想起させる色彩派手目のアニメーションも手伝って強烈な印象を残した。

 ここで志帆が一旦ステージを去り、このツアーのために用意されたテーマ的な曲がバンドによって演奏される。ほぼインストゥルメンタルだが、〈Ride The Heat Wave/Catch the Heat Wave〉とコーラス隊が歌うこの曲はスケール感があってドラマチック。バンドメンバーとコーラスのメンバーが順にソロをとり、志帆を支える彼らの実力と個性を伝えてもいた。

 そして車のエンジン音が聞こえだすと、カラフルな衣装に着替えた志帆が現れてハンドルをまわすように手を動かしながら中央へ。軽快なポップロックナンバー「Mr. Cooper」だ。続いては観客みんながタオルを出してクルクル振り回すお楽しみの時間。そう、懐かしいその曲は、1stアルバム収録の「嘘とロマンス」。志帆はコーラス隊らと一緒にタオルを回し、揃いの振り付けで楽しそうにダンス。一方、ホーン隊とストリングス隊の7人が花道を歩きながら観客を煽り、先頭を行くトランペットの川上鉄平はセグウェイを器用に乗りこなして観客みんなの視線を集めていた。

 「アリ~ナ~~!」「スタンド~~!」「さいたま~~!」とひとしきりコール&レスポンスを楽しんだあと、志帆は合唱をしていた中学時代を振り返りつつ、どんな人でも歌を歌えば心がすっぴんになる、みんなが心をすっぴんにして自分らしくいられる時間を作れたら……そんな思いで歌っていると話してから、「一緒に歌いましょう!」と「Beautiful」を歌唱。曲の終盤では客席にマイクを向けてシンガロングを促した。

 圧巻だったのは、次に歌われた「Voice」だ。志帆とコーラスの5人が横一列に並び、ここでもゴスペルのように歌声を重ね合わせた。この「Voice」が象徴的だが、今回のツアーはバッキング・ボーカルを担当するメンバーたち……稲泉りん、竹本健一、MARU(大阪と埼玉)、Luz、若島史佳、塚本直(名古屋)の力が相当大きく作用しており、だからこれまでのツアーにも増して歌の力、声の力というものを強く実感することとなった。

 続いては「さあ、みんなの心のなかのモンスターを暴れさせましょ~。いくぜ!」と言ってお馴染みの「タマシイレボリューション」。八橋義幸と名越由貴夫がギターを弾きながらサブステージへと歩き、メインステージではマシータが渾身のドラムソロを。そしてステージ前方でいくつも火柱があがり、ツアータイトルにもなった「Heat Wave」が演奏された。この曲は音源よりもライブで演奏されることでロックンロールとしての骨組みが露になる。パワフルなロックだとは音源から感じていたが、こんなにもロールしている曲だというのは今回のライブで初めてはっきりわかったことだ。曲の終盤では八橋と名越のハードロック的なギターが絡み、それもまた聴きどころだった。

 まさしく熱波のような曲で会場の温度を限界まで上昇させたあとは、「新曲歌います」と言ってライブ初披露となる「Ashes」をクールに。伸びやかなハイトーンが評価されることの多いSuperflyだが、ロウの響かせ方、その説得力とかっこよさも唯一無二のものであることを、今回この曲をナマで聴いて改めてみんなが気づいたはずだ。

 「4年間お待たせしてしまったので、みんなに喜んでもらいたくて、ここでサプライズを」と、本編最後の2曲は撮影OKであることを勿体ぶりながら志帆が伝えると、観客たちも「おおおおっ」と反応。そしてみんながスマホを構えるなか「愛をこめて花束を」と「春はグラデーション」の2曲を。前者はその曲のCDジャケットのオブジェを担当したフラワーアーティストmichikoのアレンジによる桜をあしらった花束を持って花道を歩きながら、後者は心が弾む曲調と同じように自身も弾んだりクルクル回ったり軽やかにステップしたりしながら笑顔で嬉しそうに歌ったのだった。

 そうして本編が終了し、大きな拍手に応えてのアンコールは、まず「Presence」。青く澄んだ空に届かんばかりに伸びていくファルセットは未来を照らす光のよう。花道の上に白い布がふんわりと雲のように動き、スクリーンに映された雲の隙間からは太陽が。〈想像を超えるような未来を創れますように〉〈愛せますように〉。この歌の最後の一節だが、まさにそれが志帆の願いであり、ここにいるみんなと共有したい思いなのだと、そう思った。

 「ああ、ファイナル感を急に感じる。なんだか今日はあっという間で。風に乗っているような、そういう気持ちになる日だなぁ。すごく心地のいい風をみんなが送ってくれている感じがします。最高です。ありがとう」「5本(5公演)ってあっという間ですね。まだまだツアーをやりたいなって、今まで以上に思っています。まだ何も決まってないんですけど、やりたいなと思っている気持ちだけは伝えたい」、そして「私はみんなの心に感動とか嬉しい楽しいという気持ちを感じてもらえる楽曲をたくさん作って、みんなの“元気風船”の空気をふわ~っと入れられる曲をこれからもお届けしたいと思うんです」と続ける志帆。「みんなから『活動頑張ってね』と想像以上に応援の言葉をいただいて、それがすごく力になったんだなと思って……」、そう話しているうちに込み上げるものがあったようで、ここで涙を。「みなさん、いつもありがとう」「よし、最後の1曲をお届けしたいと思います。みんな一緒に歌いましょうよ!」と明るく言って切り替え、最後のその曲が始まった。昨年ディズニー&ピクサーの映画『マイ・エレメント』の日本版エンドソングとなった「やさしい気持ちで」だ。映画曲と同じ爽やかで春めいた新アレンジで演奏されるそれを聴いているとき、この優しい気持ちを大切にして明日からまた生きていこうと、みんながそんなふうに思ったに違いない。

 何度も「一緒に歌って」とみんなに言って声を合わせ、何度もこの上なく幸福そうな笑顔を見せ、信頼のおけるバンドメンバー、スタッフ、そして観客たちと一緒にこうして気持ちよくヒートウェイブを乗りこなしたSuperfly。次はどんな波がきて、このツアーで得た実感と手応えをどう反映させ、どう乗りこなすのか。早くも楽しみになってきた。

<完全版ライブレポート>Superflyが感謝と癒しを届けた【Heat Wave】ツアーファイナル | Daily News | Billboard JAPAN


BARKS

Superfly約4年半ぶりのアリーナツアー<Superfly Arena Tour 2024 “Heat Wave”』が、3月20日・21日のさいたまスーパーアリーナ2daysにて幕を降ろした。以下、オフィシャルから届いたライブレポートを掲載する。

2023年末に第74回NHK紅白歌合戦で迫力の生パフォーマンスで元気な姿を見せたSuperflyが、2月の名古屋を皮切りにスタートした約4年半ぶりのアリーナツアー『Superfly Arena Tour 2024 “Heat Wave”』が、3月20日・21日のさいたまスーパーアリーナ2daysにて幕を降ろした。同ツアーは2019年のアリーナツアー「Superfly Arena Tour 2019 "0"」以来、約4年半ぶり。2023年6月から開催を予定していたが、越智志帆の喉の不調により残念ながら全公演中止となったファン待望のアリーナツアーの再開催だ。多くの困難を乗り越えて開催された本ツアーはSuperfly越智志帆の想いはもちろん、長年この時を待ちわびたファンの想い、ステージを創りあげてきたバンドやスタッフなど多くの人の様々な想いが詰まった記憶に残るツアーとなった。

最新アルバム『Heat Wave』を引っ提げたアリーナツアーということで、「ダイナマイト」「Farewell」「春はグラデーション」など、最新アルバム『Heat Wave』収録の楽曲を中心に、TBS系日曜劇場『下剋上球児』の主題歌「Ashes」や、「Alright!!」「Beautiful」「愛をこめて花束を」「やさしい気持ちで」など、Superflyの珠玉の名曲を含めた全21曲を披露した。

力強いロックナンバー「ダイナマイト」で幕を開けた今回のアリーナツアー。「Alright!!」では “Oh Yeah”の掛け声とともに会場中が拳を天に突き上げ、ボルテージは一気に最高潮!さいたまスーパーアリーナが一気にライブハウスへと一転、瞬時にSuperflyの世界へと誘っていく。「皆さん、こんばんはSuperflyです!今日はファイナルです。皆さん来てくれてどうもありがとうございます!でも、あっという間すぎで全然ファイナルという実感がないままここにきてしまったんですけども、本当は昨年の夏に15カ所くらい廻る予定だったんですけど、私がちょっと体調を崩してしまい延期となり2月・3月とまわらせていただきました。スケジュールをあわせてくれて、今日という日を選んでくれたことが本当に嬉しくて胸がいっぱいです。」と志帆が言葉を届けると、会場からは温かい拍手が沸き起こった。「今日はファイナル。スペシャルな日ということで、全国の映画館61か所とWOWOWでこのライブが中継されているんです。ぜひみんなで最高のライブを画面の向こうのみんなにも届けたいと思います。みんな最後までよろしくね!」の言葉と共に懐かしいロックナンバー「How Do I Survive」、そして「Together」「Power Of Hug」と3曲を立て続けに披露していく。

「今回のアルバム『Heat Wave』は“情熱と癒し”がテーマで作りました。ここからは、この焚火を見ながら癒されながら進めたいと思います。Superfly の曲の中には失恋曲があって…。皆さんの心の中にあるチクっと痛む気持ちがあれば、そんな痛みが少しでも和らぐように気持ちを込めて歌いたいと思います。」と語ると、アコースティックセクションへ。それまでの華やかなステージから一転、焚火を囲み心に寄り添う優しい歌声で「春のまぼろし」を披露。また「Last Love Song」では、3.5m×14mの特大の大きな布がストリングスの音にあわせてステージの上へ舞いあがる演出も。空中を泳ぐ大きな布の下を越智志帆がセンターステージへゆっくりと歩き出す姿は、布がどのように浮かんでいるのか目を奪うほどだ。曲に合わせて優雅に舞う布を背に言葉を置くように大切に歌う失恋ソングに、会場は息をのんだ。続けて、会場中のライトやモニターが消され、センターステージでたった一筋のピンスポットを浴びながらピアノとコーラスだけで披露した「Farewell」では優しくも力強い歌声で圧巻のバラードを披露した。

「次はハッピーな曲を。準備はオッケー?」の掛け声と共に聞こえてきたのは「ハッピーデイ」。ここからは会場中が一緒に歌って踊るハッピーな楽曲が並んでいく。アルバム収録曲である「Mr. Cooper」では本人の愛車“MINI Cooper”を運転する映像の車窓に各公演のご当地映像が映し出され、まるで一緒にドライブをしているかのような演出も。

「どうして歌を歌うのか」インスタを通してファンから質問があったと語り始めた志帆。歌う時はその人のそのままの姿が見えるのがたまらなく好きだと過去の経験から歌い始めたころの話と共に“歌うとその人の本当の姿が見えてくるもの。歌は心をすっぴんにする。”と彼女の歌への想いを大切に伝えていく。「みんなには心をすっぴんに、あなたらしくいられる時間を沢山作りたいなと思っているんです。歌っているときは、誰が偉いとか、年下も年上も性別も、そういうのは全然関係ないフラットな時間じゃないですか。なので、みんながみんなに戻っていけるような、“心がすっぴんになれる”ような時間が作れたらと思っています。ここからみんな心をすっぴんにして一緒に歌ってもらえますか」と名曲「Beautiful」を披露。ラストのサビでは会場へマイクを向け、さいたまスーパーアリーナに「Beautiful」の大合唱が沸き起こった。これまでこの曲は自身で歌ってきた志帆だったが、一緒に歌いたいという彼女の思いが溢れた初めての試みだった。畳みかけるように披露されたのは、昨年末のNHK紅白歌合戦でも披露した「タマシイレボリューション」、会場中から割れんばかりの“タマシイレボリューション”コールに志帆は満面の笑みで応えていく。ツアータイトルにもなっているロックナンバー「Heat Wave」では、ステージ上で燃え上がる炎が印象的な演出で熱いステージを披露したかと思うと、会場は暗転し一気にモノクロのクールな世界へ。昨年秋にTBS系日曜劇場『下剋上球児』の主題歌として発表された「Ashes」をライブで初披露。Superflyの楽曲の幅の広さと同時に、心に真っすぐ刺さってくる越智志帆の歌声の凄みをも感じるパフォーマンスで会場を魅了していく。

ライブ終盤では「4年半もお待たせしてしまったので、今日はぜひこの日の想い出を持ち帰って欲しい」という志帆のMCから、「愛をこめて花束を」「春はグラデーション」では初となるライブ撮影OKのコーナーや、名曲「愛をこめて花束を」では、2007年リリース『愛をこめて花束を』のCDジャケットでまとっているヘッドピースをはじめ、10周年記念ライブのステージ装飾等幾度となくご一緒してきたフラワーアーティストmichiko氏によりこの日だけのためにアレンジしてもらった花束を持ってのパフォーマンス。歌の最後にはその日に来場した幸運の1名へその花束をプレゼントするなど、Superfly史上初の試みが盛りだくさんのライブとなった。

体調を考慮して全国3箇所5公演と当初予定していたスケジュールよりも規模を縮小してのツアー開催とはなったが、Superflyのベストな状況でひとつひとつの公演を大切にパフォーマンスを届けたいという気持ちが溢れ出たステージは“圧巻”という言葉の通り。「いつも頑張れと応援されることが多くて…私も皆さんの“元気風船“をいっぱいにふくらませられるような歌を届けていきたい、そんな存在でありたい」と涙を浮かべながら語った越智志帆の感謝の想いの詰まったアリーナツアーは幕を閉じた。

Superfly、「皆さんの“元気風船“をいっぱいにふくらませられるような歌を届けていきたい」 | BARKS


みなさん、いかがでしたか。

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