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なぜLINEが日本で流行ったのか

LINEがデータベースサーバの運営を中国系の会社に委託し、中国エンジニアがデータベースへのアクセスが可能な状態となっているというニュースが話題となっています。

そもそもLINEのようなメッセージアプリはLINEだけではありません。
日本製のメッセージアプリも存在します。
何故、ネイバー(韓国企業)が運営するLINEが日本でこれほどまでに流通するようになってしまったのでしょうか?
その経緯について、調べてみました。

■LINEについて

まず、LINEとはどのような会社が運営していて、どのようなアプリなのでしょうか?

LINEは、LINE株式会社が提供しているソーシャル・ネットワーキング・サービスです。
インターネット電話やテキストチャット機能などが搭載されており、多くの人と気軽にコミュニケーションを取れるようになっています。
(今更説明の必要はないかもですね^^;)

LINEが誕生したのは、2011年です。
現在のネイバー株式会社である韓国NHN株式会社がLINEを開発して、サービスをスタートさせました。
ネイバー株式会社は韓国系の会社ですが、まとめサイトで日本国内でも有名なあのネイバーまとめを運営している会社です。
LINEはサービス開始以来、世界中で利用されるようになり、現在は全世界で2億人以上のアクティブユーザー数を誇る人気サービスとなりました。

主な利用国は日本、タイ、台湾、インドネシアの4ヵ国となっています。
ちなみに韓国でのシェア1位はKakao Talkだそうです。
Kakao Talkを運営するカカオ株式会社も韓国企業のようですね。

LINEの日本国内での月間利用者数8,600万人、月間アクティブ率85%といわれており、人気ナンバーワンのSNSで、年代に関わらず広く利用されています。
20代では98.1%、60代でも52.8%と半数を超える人が利用しています。

■2011年当時のLINEの対抗馬

メセージアプリの普及が加速したのは、スマホの普及と密接に絡んでいることは想像に容易です。
そしてLINEが誕生した2011年というのもスマホ普及率が急激に加速した時期とほぼ一致しています。

その2010~2011年の当時、LINEに対抗しそうなメッセージアプリは以下のようなものがありました。

0. LINE (2011/6/23)
1. Skype (2003/8)
2. Facebook messenger (2011/8/9)
3. WeChat (2011/1/21)
4. Viber (2010/10/2)
5. WhatsApp (2009/5/4)
6. Kakao Talk (2010/3/18)
※括弧書きはリリース日

老舗のSkypeを除くと、2010~2011年というのは、今世界中で使われているMessenger, WhatsAppなどが誕生したした時期だったのですね。
ちなみにGoogle ハングアウトについては2013/5/15リリースということで、候補からは外しました。

■何故LINEが日本で選ばれたのかに関する考察(私見)

上であげたアプリはKakao Talkを除いてすべて世界での利用者数は、LINEよりも多いです。
同じ韓国企業のKakao  Talkが韓国でのシェアを占める一方で、LINEは日本でのシェアを占めたというのは興味深いです。
リリースはLINEよりもKakao Talkの方が早かったわけで、おそらくLINEは韓国でのシェアを諦め日本を主戦場として選択したのではないかと思います。
実際ラインスタンプのキャラクターうさぎとくまとかというのは、あきらかに日本人ごのみのイラストのタッチではないでしょうか?
実際、日本で流行りだしたのもアプリとしての機能、性能よりもキャラクターによって示されるキャッチーなイメージが最大の要因だったのだろうと思います。
わたしもLINEアプリを使い始めた当初は、そのキャッチーなイメージから日本製アプリのものだとばかり思っていました。

■今後のメッセージアプリに対する期待

わたしは、今後国内では日本製アプリが流行ってくれることを期待しています。

すくなくともLINEではない、Facebook Messenger, WhatsAppでも構いません。
韓国製云々に関わらずLINEの機能には不満があります。
メッセージがサーバーに保存されない(じつは2週間分は保存しているらしい)ため、機種変更をした場合など面倒なエクスポート作業を行わないと過去のメッセージ履歴が消去されるなど個人的には、使い勝手はよくないと感じています。

Viberに関して言えば、楽天が運営してるアプリなので日本製とされますが、もともとはイスラエルのバイバーメディア(Viber Media)という会社で2014年に楽天が買収して子会社化したものなので、純粋な日本製アプリとは言えないかもしれません。

実は、他にもKizunaという日本製のメッセージアプリを開発しているという話もあるようですね。
今後注目していきたいと思います。
https://camp-fire.jp/projects/view/315308


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