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感度上げてくぜ (2022/02/15)

無数の退職書類にハンコを押す度にアドレナリンが分泌されたのだろうか
夜、無駄に長い山手トンネルでアクセルを踏むまで心は浮つき続けていた
しかも渡航まで1ヶ月じゃん、と気付いてしまったせいで
「選択と集中」
そんなしょうもない発想に囚われるところだった
コストカットしか能のない経営者の常套句のような
弱者を切り捨てたい新自由主義者の方便のような
センター試験1ヶ月前にもう漢文あきらめて古文集中かしらのような

あと、ちなみに
「待ったなし」とか「一気通貫」とか言う政治家や経営者も
眉唾だと思っている
いい歳して世界を単純化して安心しようとしてんじゃねぇ
とか思いながら記者会見メモを取って平凡な原稿を書いてたな

ということで「待ったなし」だぜえ
1分1秒無駄なことはしてらんないぜえと
大事なことからやっておこう 大切な人から会っておこう
そう思うと

ないのよねぇ優先順位とか今更
サボりつつも疲れつつも 
大事なことと大切な人の<習慣化>に日々励んできたので
さらに言えば
「くだらないことを真剣に面白がる」精神は本来すごく非効率で
時間と手間暇かけてこそ、でしたね

結局、自分の残り時間の「値打ちこく」虚しさに気付いたことが収穫

山手トンネルの光たちが時速60キロのリズムで後方へ飛んでいく
僕に取り憑いていた焦燥感もどきを剥ぎ取りながら飛んでいく

感度上げてくぜ