実家に帰って・・・。

実家のあるオホーツク地方に帰ってきても、そこは生まれた場所とは違うし、知り合いは近くの親戚くらい。

誰も知らない街にぽつんと一人。
家から少し歩けば見えるオホーツク海が私の心のオアシスになりました。
オホーツクブルー。初めてオホーツクの海を見た時の感動は、今も忘れられません。
日本語の通じるヨーロッパの田園風景、まるでハイジとペーターがいるような景色も近くにあり、友達がいない寂しさも忘れさせてくれました。

そんな中である日仕事をしていると、お客様に「ちゃーしゅう工房の人ですよね? なんでここに??」と言われてとても驚いたのでした。
そのお客様、警察の方で転勤で千歳から近くの警察署へ異動したとのことでした。 その方とはこの機会に仲良くさせていただきましたが、ほんの数か月の手伝いに私を覚えてくださるとは思ってもいませんでした。

そうやって少しづつオホーツクの生活環境に馴染んでいき、近くに友人知人も増えて楽しい生活を送っている頃、先代から突然電話が来たのでした。

「小野、味噌だれがなくなった。」と。

私は先代のレシピだから先代が作ればと思いながら聞いていたのですが、先代は体力が低下してきたらしく、自分の体力に限界を感じているようでした。
私が行きたくてもオホーツクからの往復は1日必要ですし、すぐに行けないので何とかしてもらうしかありませんでした。

次はそれから1年後、先代に会いに行ったある日のことを書いてみたいと思います。

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