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着工から竣工まで

設備費に関して居抜きは安く、スケルトンは高くなるというイメージが強いかもしれないが、物件と契約次第で大きく変わる。
スケルトンで借りてスケルトン返しが1番お金はかかるが、自分の思い通りに作れる利点がある。例えば居抜きでも造作物譲渡代が加わり、更に改装工事をしてスケルトン返しとなると費用はかかる。私の場合は居抜きで借りて返す時はそのまま出られる契約だった。造作物はほぼそのままで厨房機器だけ入れようと思っていたのだが、肝心な冷蔵庫が入らないという事だったので、(エアコンとトイレだけを残して)スケルトンにした。造作物譲渡代金は交渉して元々予定していた明け渡し(着工日)の期日を延長するだけで代金は発生しない事にしてもらった。
要するに居抜きの場合はどれだけお金をかけずに使えるかと返す時の条件が重要なポイントである。

設備費

ここで言う設備費とは一般的な設備工事に加えて調理機器も含めて掛かる費用の事である。事業計画書も同じ意味で設備費としている。
私の場合は工務店と厨房業者に支払った費用である。

工務店との打ち合わせ

最初の打ち合わせは事業計画書を書く前から必要になる。何故かと言うと事業計画書と融資先に見積書の提出が必要だからだ。
「あれも!これも!となってしまい、ついコストがかかってしまう」とよく聞いたので、見積もり依頼はこれ以上かかりませんという金額で出して貰った。
図面は私がExcelでミリ単位で書いてそれを叩き台に打ち合わせを進めていった。

施工業者との相性


施工業者は同業者であり長い付き合いのある友人に紹介してもらった。彼のお店は格好良く、以前からそれは考えていた。
デザイナーを入れないので物理的にNGな所や素人では気付かないところをフォローして貰いながら進めていった。
大体はその通りに作れたが、細かい部分は気付かなかったり勝手に施工されてしまったり。ほぼ毎日現場に行って直接指示をしたりした。それでもその通りやって貰えなかったり、大切な預かり物を壊されたり、取り返しの付かない痛恨のミスをされてしまい、その通りやってくれない部分は自分が材料を取り直して自分で施工したりと満足度は高いとは言えなくなってしまった。

デザイナーの必要性

私はデザイナーは入れた方がいいと思っている。
ただ今回のケースは既にイメージが固っまっていて(本来は居抜きのままで使う予定だった)使う機器も決まっていて寸法も自分の希望があり、6.5坪しかないということから設備費削減の対象になった。

最後に

今回の結果はデザイナーさん入れなかったせいでもなく、相性が悪かっただけでも無いと思う。単純に痛恨のミスが無ければ私は満足していたと思う。そもそも最初から確認しながらやっていきたいと話をしているのに施工業者が重要な確認を怠ったという事なのである。
とはいえスケジュール通りに進み、厨房はいい感じに仕上げて貰えて有難いし、直ぐに対応をしてもらえるので今回は事故の様な事が起きてしまったのだと思っている。
どんな業者も居なくては困る存在で、お互いに理解し合い付き合っていくべきであると強く考え直させられたいい機会になった。





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