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「いいひと戦略」はリスクもでかい

僕は去年から、岡田斗司夫さんが提唱している「いいひと戦略」に少し注目していて、実践を試みてもいます。


「いいひと戦略」というのは、ビジネスや組織において、人間関係やコミュニケーションを重視して、周りの人たちから好かれるような態度や行動を心がける戦略のことです。

この戦略に興味を持ったきっかけは、僕は率直に思ったことを伝えるコミュニケーションを重視する、いわゆる「わるいひと戦略」を取りがちで、それをしていたことで僕が代表をつとめる団体の組織運営でつまずいた体験をしたことにあります。

「率直に思ったことを伝えるコミュニケーション」と言うと、一見何も問題なく、むしろ健全なように思えるんですが、例えばそういうコミュニケーションが1対1ではなく、1対多(たとえばグループLINEなど)で行われているとき、

率直すぎるコミュニケーションに引いてしまう人がいる

ということがあったんです。

例えがないとわかりづらいと思うんですが、例えば後輩をいじろうとして発した「なんでやねん」という率直で強めの発言に対して

「え、なんでそんな後輩に強くつっこんでるの・・?」

と、第三者が不快に思ってしまうというような。

どうやら、当人同士の関係性を知らない人だと、年の差や立場を考えたときに「その発言大丈夫?」と懐疑的に思ってしまうことがあるらしく(そんなことも自分は想像できていなかったわけです)、「そんな発言をする人はわるい人」ということになってしまうこともあるんですね。

その人と仲良くしようとしてただけなのに...

しかしこれが年を取るということだと認識をあらためて、特にその他大勢がいる場合には「いい人」に見えるような戦略を取ろうと決意したわけです...

とはいえ「わるいひと戦略」を取り続けてた自分にとって「いいひと戦略」はとてもハードルが高く、まだまだ全然できていないわけですが、昨日舞台関連のメンバーといろんな話をしていて

「いいひと戦略」はリスクも大きい


ということに気づいたんです。

それは例えば、いいひと戦略を取るべきじゃない人にもその戦略をとってしまうことで、逆に人間関係を悪化させてしまうこと。

取るべきじゃない人というのは例えば、単純に親しい人とかお世話になっている人とか。

いいひと戦略ってのは、表面上いい人なだけで本質的にいい人ではなく、むしろわるい人ともとらえることのできる戦略のことなので、深い関係性を築きたい人、築くべき人にそれを使うのはむしろ失礼にあたってしまうこともあるということです。

表面上いい人に見えても裏では何を考えてるかわからない

親しい人にそういう態度をとられたらまあまあいやですよね...

いいひと戦略が「戦略」ではなく、「自分のコミュニケーションの型」になってしまうと、そういうリスクも生まれやすくなっちゃうということですね。

まあそもそも自分はまだ全然「いいひと戦略」ができていないのでその段階にいないんですが...


というわけでざっくりまとめると、

「いいひと戦略」はちゃんと「戦略」として使おう


ということです。

いやあ、いい人になりたい!

「いいひと戦略」の本も読んでもう少しこの件を探究してみようとおもいますっっ

以上っっ

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