私の芸術運動178いちばん大切なもの

私は絵を描く事が好きで、画家を目指しました、今のところなを馳せる兆しは無いしそのための努力を全てしたか?というとそんな事もなくて、SNSをひらけば色んな画家がそれぞれの土俵で支持を集めている、らしい。

ネットを通して絵を売る事も難しく無くなって画家になる事もハードルの高いものじゃなくなった、芸術がとても身近になってきたという事はとてもいい事だと思うし、そうあるべきだと思う、私も画家としてさらに頑張っていくぞーと気合いを入れていた時もあったけど、私はやっぱり自分のペースを崩せない、やりたく無い事はやりたく無いし、描きたく無いものはやはり描きたく無かった。

やりたく無い事をやれば、描きたくないものを描けば、画家になれたか?と言えばそんな事もないんだけど、結局自分は何もできないいずれ消えゆく何者とも認知される事なく消えてゆく者の様に思えたけれど、なんといいますか。

考えれば良いというものでもなく、やれば良いというものでもない様な気がしている、自分に都合のいい言い訳にも聞こえるかもしれないが、私は都会のコンクリの上に立ったオブジェじゃー無いと思うのです、土から生える生命そのものだと、私はそういうものが好きで好きで、私はそういうもの達に魅せられて絵を描く事を選んだわけです。

一番大事な事はそれなんです

芝生の上で寝っ転び、木陰にちらちら揺れる日差しを見て、青臭い匂いや土の匂いがして、川伝いに歩いていって、困っている人がいれば助け、逆に助けられ、ケラケラと笑い、色んな植物を見て、陽が沈んでゆく、朝散歩していると森の中には神社があって、空気がピンッと張っていて聞こえるのは自分の呼吸の音だけ、鳥居をくぐり手と口を清めてお辞儀する、願い事なんて思い浮かびもせずただ、生きていることに感謝する。

私の絵を描く動機はその様なものです。

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