攻めとか守りとかそんなこと言ってる時点でIT投資の本質が掴めてない。

攻めのIT投資が必要な時代だ。クラウドやモバイルを通じてソーシャルなIoTでAIを駆使したカスタマーサービスをSaaSとして提供していくのがアジャイルな現代のソリューションだ。

こんなよくわからないことを耳にする。何もメイクセンスしてないと気がついてないのだ。しかも、大きな企業のCIOやデジタル担当の役員や幹部が口にするのを目にする。

果たして、彼らは一度でもWebサービスをAWSやGCPで動かしてみたことがあるんだろうか。一度でも、TensorFlowを動かしてDNNのモデルを作ってみたことがあるんだろうか。一度でも、SwiftやKotlinでアプリを実装してストアにリリースしたことがあるんだろうか。もっというと、いくつSaaSサービスを使ってるんだろうか。いったい幾つのアプリをスマホにインストールしているんだろうか。モダンな言語でプログラミングをできるんだろうか。

いままでは守りのITで、請負契約のSoRで、ウォーターフォールだったし、ITILをしっかり回していくのが大事だったけど、これからは攻めのIT投資が必要だから準委任契約でアジャイルなSoEで品質はともかくDevOpsなんだ。

何を言っているかわかっているのだろうか。一度も経験したことがない人にとって、DevOpsが意味するところなど、そしてその発展した先に何があるかなど想像できるわけがない。

柔道をやったことない人が、柔道を見たことがある程度の人から何か話を聞いて、一本背負いがつよいらしいと一杯交わしたので、現場の柔道家に一本背負いを使えと強要したらどうおもうんだろう。

少なくとも多くのメガベンチャーにとってそんな区別はないし、海外を見わたしてもそんなよくわからん区別は、くだらない我田引水にすぎないように思う。

日本まで異質なまでにIFRSなどに比べて、 ソフトウェア資産化しやすかったり、するべき会計のインセンティブが大きいという数字のマジックによる錯覚や投資家や経済メディアがP/Lしかみれない、もっといえば営業利益しか見れないような幼稚さしかないので起きている問題をソフトウェア技術者に押し付けただけだ。

わかってないのは経営者だとか、IT担当者だとかそんなケチくさいことをいってるつもりはなくて、小学生にプログラミングを覚えさせるんだったら、国民全員、まずとりあえず一番簡単なプログラムである「Helloworld」から始めてみたら良いんではないだろうか。聞きかじりのバズワードに触れる前にまず体験してみる。これは非常に大事だ。

シンガポールは首相が書いたソースコードを公開していた。勉強している姿を国民に見せた。日本交通の川鍋社長も一週間の缶詰でプログラミング学習をした。本当にコミットメントがあると、自分で少しでも知りたいと思うのはあたりまえのことだとおもう。

よくわからないけど、やりすごそう。わかってるフリをするための言葉を別の人から聞いてこよう。そういうのを仕事だと思う時代は終わってるんです。はずかしい。

エンジニアリングと組織の関係について、より多くのビジネスパーソンに知っていただきたいという思いで投稿しております!