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急性期病院のこと

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日本の病院は、種類がありそれぞれに役割分担があります。治療が終わっても地域の中で繋がっています。
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#診療録

地域医療構想を専門家以外の誰でもわかるように簡単にまとめたい①

数年前から「地域医療構想」という言葉を見聞きするようになってきた。でも専門家以外には分かりにくいし、なんだか難しそう。医療や介護の人じゃなかったら知らなくてもいいの? 何だか知っておかなければ人生を損しそう。でも一般の人にもわかりやすい記事って少ないよ。だから簡単にまとめたいと思う。 まずは、言葉を分解してみよう 地域医療【地域】は、区画された土地の区域。一定の範囲の土地。 と、大抵の辞書で説明されている。 なので、決められた範囲のエリア(土地)でおこなわれる医療のこ

医療情報を可視化することの可能性

前回、患者や家族も医療チームの一員として重要な役割があることを紹介した。 リハビリ治療における変化を観察する指標として用いられた研究がある。「日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会」が制定する関節の可動域(ROM)や患者のADL評価に妥当性があると定評のある評価機能的自立度評価(FIM)の結果を患者にわかりやすく提供することが重要と考えられている。 リハビリの目標設定に寄与できるみたい 通常おこなっているリハビリ治療時の声かけだけでなく、医療情報を可視化した付加情

地域連携パスの種類と使い方

前回紹介した病院の種類は、生活の質を担保するために互いに連携している。https://note.com/hirokichi38/n/n6376ab3fd233 急性期病院で身体の状態を安定させるために入院治療を受け、その後、後方施設(慢性期施設や回復リハビリテーション病院)で在宅復帰に向けた治療を受けることになる。 この一般的な治療手続きの経路は、医療から介護サービスまでが連携し継続して実施される体制を構築するツールとして、地域連携クリティカルパス (通称:地域連携パス)

Covid-19をきっかけに診療記録の一部を電子カルテとWifi連携してみた

日本の緊急事態宣言は解除されて、世間はなんだかふつーに戻りつつある。でもでも一部の地域では再燃がぽつぽつと嫌な雰囲気だ。きっとまた近いうちに、てんやわんや状態になると思うので、そんな時のために何かの役に立つかもしれないので残しておこうと思う。 きっかけそれは、入院申込書や入院計画書、治療に関する同意書の扱い方の相談を感染対策室からもらった事だった。 「なんで取扱い方が心配なのかなぁ?」と内心思っていたら「陽性患者さんが触れた物は、紙・ペン・机・椅子などすべてが汚染(表現ご