Notionを使った授業記録のデータベース化 タグをつけて板書写真をストック・共有することで先生同士の学び合いが加速する話。
準備するけど、授業の記録ってなかなかとってこなかった過去
どうも、ささです。相変わらずタイトルが長いですがすみません。
私は小学校で働いていますが、日々の授業の準備をするものの、自分の授業記録を残すと言うことをあまり行っていませんでした。
簡単な展開案や教材研究ノート作成したワークシート等はデジタルデータとして残す事はありましたが、紙やデータであちこちに散乱している状態でした。
その授業記録を写真として保存することを行っていた同僚の先生の姿を見て、私も自己研修のためにも自分の授業記録を蓄積することにしようとしました。
またいつかこの授業記録を見て同じ教材や同じ単元で授業をするときの参考になればと思いました。
写真撮ってもとっ散らかってる
黒板の写真をタブレットやスマホで撮影して残すと言う方法を行うようにしてきました。
しかし撮った写真がスマホやタブレットの中のカメラロールに残っているだけで、その写真を使える状態で整理すると言う事は行っていませんでした。
notionで授業記録をストック
そこで今回は、最近使い始めたnotionを使って自分の授業記録、特に板書の写真を意識した板書の写真のデータベースを作り始めましたのでそのことをお伝えします。そしてその授業記録を同じ学年を組む先生と一緒にストック・共有するということを行ってみました。チーム研修的な発想です。
学校現場でのnotionの実践例を過去に書いたことがあります。通知表の初見作成に関わる児童の良いところなどをメモするような形のデータベースを作ってみました。かなり反響が多い記事となりました。
しかし、Notionというツール自体がカスタマイズの可能性が大きすぎて、その可能性の広さにどう使っていけばいいのか何度か迷子になることがありました。
運用の具体
それでは実際の運用の具体についてお伝えしたいと思います。
下ごしらえ
まずnotionに新規データベースを作成します。
今回はシンプルなデータベースを考えています。プロパティー情報には以下の情報を入力しておきます。
①実践した日付(日付)
②教科(タグ)
③板書の写真(ファイル)
④授業に関するメモ
⑤単元名、本時のめあて
ビューはギャラリービューが見やすいのでおすすめです。教科ごとにグループで整列させておくとよろしいと思います。
ちなみに導入最初は最低限のプロパティ情報にとどめておいた方がいいと思います。
項目数が多くなればなるほど、入力の負担が多くなリます。結果毎日記録していきたい趣旨で始めた授業記録が滞って終いことになります。
もし他の付属情報を入れたい場合にはページの本文に入力しておいてそれが溜まってきたら後で1つのプロパティーとして整理するのが良いかなと思います。
ということで、ひとまず簡単にデータベースと初期設定は終りました。このデータベースを反映させたページを私はインターネット公開しておき、URLを取得しておきます。(もちろん非公開でも構いませんがこの後使用します)
入力専用フォームの準備
ここまで終われば、ひとまず入力することができるのですが、毎回毎回アプリを開いて入力するというのは、日々の運用上めんどくさいかなぁと思います。そこで今回はNotionのデータベースにフォーム形式で入力をできるようにします。
使用するのはnotion easy formと言うものです。このサービスを使って、すまほタブレットなどから直接授業記録を送ると言う形を今回はやってみました。https://www.notion-easy-form.com/
設定画面でデータベースを選択し、先ほどのプロパティ情報を紐づけていきます。この作業は直感的に行えるのでそこまで難しくはありません。
フォームに情報を入力したのちに自動でnotionのデータベースが含まれているページに移動させると使いやすいかなと考え、先ほど取得したnotionのページの公開URLを設定して完了です。
この作成したフォームのURLをスマホやタブレットのホーム画面に登録しておくことで準備は完了です。
授業記録の大まかな流れについて
まず、授業中にスマートフォンを使用して写真を撮影します。板書写真以外にも実際の授業の子供たちの活動の様子の写真やワークシートに書き込んだ後の記述と成果物等記録となりうるもの写真を撮影しておきます。プレゼンテーションのスライド、教室のレイアウトなど、授業の重要な要素をキャプチャします。
撮影したスマホやタブレットのホーム画面に登録しておいたフォームへのショーカットURLアイコンをタップし、フォームに各情報を端的に入力して写真をアップロードします。
入力が完了するとnotionの公開ページが自動的に表示されます。アップロードされているか確認できます。もし、不足情報を追記したければ編集画面に切り替えて付け足しします。
この方法を使えば、スマートフォンで撮影した授業の写真を簡単にNotionアプリにアップロードでき、授業の記録を整理し、後で参照するのが簡単になります。
ここまでが、ひとまずのおおまかなお話になります。
学年メンバーの先生同士で共有する
これ自体はもちろん自分自身1人でできることになります。
私が学校の職場では学年主任と言う立場にあり、同じ学年の先生と日々教材研究をしたり授業力向上のために研修を積んでいるところです。
そこでこの板書記録システムを同じ学年の先生で共有しようと考え、実際に始めてみました。
具体的には先ほど作成した入力専用フォームのURLを同僚の先生のスマホやタブレットにも設定しておくと言うものです。
実際に使用してのメリット
今年の4月、新学期から、実際に運用を行ってみました。
大きな成果として、隣のクラスの授業記録も私が見ることができ、教材研究の助けとなりました。
また総合的な学習の時間のように教科書のない単元などは先行したクラスの黒板の写真があるだけでも授業イメージがかなり解像度が上がります。
次の年度に生かせそうな記録とも言えます。
また私の学年は2人の学年メンバーで構成されています。教科分担を行っているため自分自身が担当しない教科の授業記録も確認することできるのはとても勉強になります。
なんとなくわかってはいたけれど記録を取るということがメリットはやはり大きいと感じました。
こういった毎日の授業記録の積み重ねはやがて自分自身の授業を向上させるための材料になり得るのではないでしょうか。
導入コストは少ないと思います。また、はスマホで撮ってそのままフォームで入力と言う作業工数ならば、運用コストもそこまで高いとは言えないと思います。
そしてリターンは非常に大きいと言えるでしょう。省察にうってつけです。
できるだけ毎日のように日常的な板書の記録を写真にストックしていくことで、クラスの黒板係からは先生もう写真を撮りましたか?と聞かれるようになりました。授業の後写真を撮ると言う一連の流れまでが1つのセットになっているようです。
1人でやるよりも2人の方が2人でやるよりも3人と、人数が増えれば増えるほど、タグづけされた蓄積情報が整理されていく。
そんな価値がありそうです。
学校でしか閲覧できない専用サーバーに撮った記録の写真をフォルダわけしながら入れておくのも手間ですし、そもそもそのフォルダを開いて中を見ようと言う機会も少ないのが現実です。
ではなかなか活用すると言う段階までには至らない。
クラウドの最大のメリット、いつでもどこでもどの端末からでもアクセスできると言うのが魅力ですね。
またNotion本来が持っているビューを切り替えられると言う部分タグによる整理がしやすいと言う部分そういったメリットがありそうです。
国会の内容はあくまでも基礎編と言うことになりますが、複数で運用するのであれば例えば実施したクラス実施した事業者の名前そういったプロパティー情報を追加していくのもありかもしれませんね。まずは難しく始めてすごくシンプルな形でまずは1人で始めてみるのもオススメです。ずっと続けると相当な価値があるでしょう。
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