スプレッドシートで修学旅行の文化財ウォークラリー計画をスマートにするシートをつくった。→ファイル無料配布します
§ 1: はじめに
私の勤務校では修学旅行で鎌倉を訪れます。鎌倉でグループごとに鎌倉の文化財を自由行動で巡ります。この学習活動は子どもたちにとって貴重な経験です。新しい場所を訪れ、歴史や文化を学び、仲間との絆を深める機会です。
しかし、担任としてこの修学旅行の計画を児童に立てさせる活動は容易ではありません。特に、時間計算は複雑で、課題でした。
この記事では、スプレッドシートを使った修学旅行ウォークラリー計画を紹介します。このツールを使えば、子供たちは直感的に行動計画を立て、楽しみながら学ぶことができます。時間計算の煩雑さを克服し、視覚的な要素を活用して、修学旅行をより有意義にしていく提案です。
最後には配布シートにはサンプルとして鎌倉のデータが入力されたサンプルシートを無料で配布しています。勤務校での事例に合わせてお好きなように修正してお使いください。
§ 2: 時間計算の複雑さ
修学旅行の計画を立てる際の主要な課題の1つは、時間計算の複雑さです。指定されたチェックポイントや行動時間を考慮に入れ、最終的に残りの時間を把握することは、計画の大部分を占めます。しかし、これが手作業で行われると、面倒くさい作業とエラーのリスクがあります。
この課題に対処する方法として、スプレッドシートを活用した修学旅行ウォークラリー計画シートを作りました。どのチェックポイントを選択し、出発時間や見学時間を設定するだけで、スプレッドシートが計算を行い、適切な行動計画を提供します。
このアプローチにより、時間計算の負担が軽減され、生徒たちは計画をより楽しむことができます。また、 教師は、その計画自体が適切なものかどうか判断をし、子供たちにフィードバックをすることができます。
次は、この自動化された行動計画について詳しく見ていきましょう。
§ 3: 自動化された時間計算
このスプレッドシートを使った修学旅行ウォークラリー計画は、生徒たちが簡単に行動計画を立て、直感的に進行させるための効果的なツールです。
スプレッドシート内で、生徒たちはチェックポイントや文化財をプルダウンメニューから選択し、出発時間や見学時間を設定します。これにより、時間計算の手間が省かれ、子供たちは計画を立てる際に集中できます。
さらに、スプレッドシートには視覚的な要素も取り入れられています。プルダウンメニューから選択したチェックポイントに関連する文化財の画像が表示され、子供たちは直感的に理解できます。視覚的な情報を通じて、学習がより具体的で魅力的になります。
§ 4: 視覚的な要素の活用
このスプレッドシートでは、視覚的な要素を積極的に活用し、修学旅行の学習体験を豊かにしました。子供たちはプルダウンメニューからチェックポイントを選択すると、それに関連する文化財や観光スポットの画像がセル内に表示されます。これにより、学習がより具体的になり、興味を引きます。さらに簡単な説明も切り替わります。
この視覚的な要素を取り入れることで、修学旅行は単なる旅行ではなく、深い学習と記憶に残る体験となります。
§ 5: 教師による計画チェックも容易に
結構大変なのが、教師による行動計画が適切なのかのチェックになります。1つ目はすべてのCPにちゃんと行く計画になっているか2つ目は予定した時間が到着時間をオーバーしていないか。この2つを 簡単にチェックするチェックボックスを入れてみました。赤いエラーメッセージでアラートが出ます。
§ 6:シートを使う前の準備・設定
①チェックポイントの作成
<使うシート:「場所マスタ」>
今回は鎌倉の文化財を巡る計画でしたが、使用目的に合わせ変更してください。例えば地域の文化財を巡るウォークラリーなら訪れたい神社などの名前を入力します。
また、必ず通過してほしいチェックポイントには「CPフラグ」列に半角で「1」を入力します。設定しないと後でアラートが出るようにしてあります。
②チェックリストの画像を挿入
「挿入」→「画像」→「セル内に画像追加」→「画像の挿入」(参考動画ではgoogle画像検索)
③出発時間、到着時間の設定
<使うシート:「時間マスタ」>
スタートする時間とゴールの時間を設定します。
最後のチェック用として、集合時間に間に合っていないときのエラーメッセージ、必要なチェックポイント通過しないときに表示されるエラーメッセージが入っています。
§ 7:全部の班のシートを俯瞰する
<「まとめシート」>
全部のチームの行動計画が俯瞰できるシートもつけておきました。 チェックポイントの担当の先生が、これを見ながら子どもたちが来るのを待てば良いですね。
ちなみに1班の円覚寺の時間を示す「D3セル」には以下の数式が入っています。
=IFERROR(QUERY(indirect(D$2&"!B:E"),"select C where D='"&$C3&"' ",0),"")
ファイル配布URL
このファイルの配布リンクは以下です。以下のリンクをクリック。「コピーを作成」して使用してください。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1SReugkMI0BK0IGvsQ6E0mWh3_tsh7KgtBG6pyI8iZqg/copy
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